30年前、伝説の映画を監督した大根 (加藤雅也) は今や過去の人となり、ピンサロ嬢として働くタマコ (熊切あさ美) のヒモとなり空虚な生活を送っている。ある日、タマコの昔の男が「俺から離れられると思うなよ」と現れ、大根の大学時代の後輩が館長 (横山雄二) を務める広島のストリップ劇場の楽屋に逃げ込み、新たな生活が始まる。歓楽街に住まう仲間たちにも歓迎され、温かく満ち足りた時間が続くが、大根がストリッパー (小原春香) に手を出したことから保たれていたそれぞれのバランスが崩れて行く。「あんた、格好悪すぎるよ。いつまでも、俺たちの憧れでいてくれよ。なんで、そんな下らない男に成り下がったんだよ」大根を叱責する館長。映画を撮ることが出来ない大根。タマコにも人には言えない凄惨な過去があった。そして、それぞれの未来は…。