瀬戸内海に臨む温泉町。侠客道に生きる坂下は、“恐怖の血の粛清と剃刀のような頭脳”でめきめきとのし上り、傘下に数多くの組を統合していった。しかし、日本全国の暴力支配を狙う関西の城南会が魔手を伸ばしはじめる。血に明け、血に暮れる縄張り争いは更に凄惨な流血を呼んだ。昭和37年、縄張り争いに明け暮れていた街で、「町の警察」を自称し活動をはじめた男がいた。その男・坂下健一はやがて組同志を統合、青少年更正連盟を名目にして資金を集める。そこに、坂下の兄貴分で関西・城南会の宮本が乗り込んできた。
日本暗黒史 情無用
安藤 昇
渡辺文雄
山城新伍
永山一夫
潮健児
桜町弘子
安部徹
小池朝雄
加賀邦男
関根永二郎
志摩靖彦