先祖代々芸者の血筋を引く家系に生まれた橋本和世は、母親の反対を押し切って憧れのOLになった。だが、入社初日の通勤電車の中で撃退した痴漢が会社の社長・銭村だったため和世は即刻クビになってしまい心機一転、芸者になることを決意する。和世の家には、お座敷に出る時に必ず赤フンドシをつけるといい旦那にめぐりあえる、という言い伝えがある。家訓に従って赤フンドシを締めた和世だが、最初の客である角井スーパー会長が和世の魅力で昇天して以来、運がついてスーパーが大繁盛。このことでふんどし芸者・和世は売れっ奴になるが、他の芸者たちから妬まれる。ある日、和世は川に身投げした亀田千吉という男を助けるが、千吉は母のいくが世話になった丸亀堂という薬屋の主だった。さらに新漢方薬「曼陀羅華」の製法をめぐり、丸亀堂の番頭だった父・文造や銭村を巻き込んでの大騒動が持ち上がる…。(C)東映
