敏捷で腕もたつ栄二と鈍重なさぶは「芳古堂」に奉公する性格の対照的な若者。さぶは「すみよし」の女中のぶに好意を寄せていたが、それさえも自分では言えなかった。彼らふたりが、ふとしたことから憎みあい、誤解がとけるまでに直面した数々の人間ドラマを恋と友情とアクションで描く。