痴人の愛 より ナオミ

豪華なサロンで、23歳の誕生パーティを開くナオミ。主催者の河合譲治は、ナオミの夫で38歳、宝飾貿易の経営者だ。間もなく二人はロンドンへ移住し、宝石店をオープンする。そんな仲の良い夫婦も、ここへ辿り着くまでには様々な曲折があった──。そもそも譲治とナオミが知り合ったのは、ナオミが高校を中退したばかりの16歳の時、彼女が働くスナックを利用していた譲治が、ナオミを映画や食事に誘うようになったのがキッカケだった。生まれも素性も知らない若い娘を、自分の手で理想の女性に作り変えたいと考えた譲治は、ナオミに一緒に暮らす事を提案。やがて二人は必然的に結ばれ結婚するが、18歳のナオミの肉体は大人の女性として開花しはじめ、魔性の魅力を放って様々な男たちとの享楽に溺れて…。