
銀行員の父と歯科医の母を持ち、経済的に恵まれた生活を送るオルガ。父親に何度も殴られ、厳格な母親に育てられ、13歳の時、大量の精神安定剤を服用し自殺未遂を起こす。その後も精神病院の女子病棟に収容されるや、激しいリンチをうける。1年間の入院後、居場所がないオルガは家族から逃げ出す為、人里離れた小屋に移り住む。自立の為にタイヤの倉庫で働き、トラック運転手としての技能を身につける。そこで出会った美しいイトカに、自分と同じ様にエキセントリックさを見出し惹かれていく。情熱的な関係も束の間、イトカにあっさりと捨てられ、またも孤独のどん底へと突き落とされたオルガは自らを「性的障害者」と呼び、酒とタバコに溺れ、女たちを次々とベッドに誘い込む。しかし、苦悩と疎外感を抱えたままの精神状態は一層、悪化していった。