大きなお腹を抱え、痛々しい傷を負った麻衣香 (兒玉遥) が、夜道を必死に走る―。DVを受けた旦那から逃げ出してきた麻衣香が辿り着いた場所は、郊外にポツリと佇むラブホテルであった。北岡さん (窪塚俊介) に助けられ、住み込みで働きながら娘のさくら (つむぎ) を育てて早7年。麻衣香は娘の存在を誰にも知らされないようひっそりと暮らしていたが、さくらが小学校に通う年齢になり、さくら自身も小学校入学を待ち望んでいる。しかし戸籍を取得しておらず、麻衣香はさくらにどうしてあげたらいいのか分からない。そんな時、彼女の背中を押してくれたのは、世の中から「必要ない」とされている人々であった―。