神木渡は、多額の報酬で脱獄を請け負うプロの脱獄仕掛人。その神木の過去には、12才で傷害事件のために沖縄教護院に収容されるのを手始めに、今日まで娑婆と刑務所の往復を繰り返す。脱走32回、刑期はのべ48年にもおよび、その罪状は数限りない。そんな神木が田所率いる脱獄プロフェッショナルグループに加入する。さて、田所率いる脱獄仕掛人チームのメンバーとは、美貌の持ち主でもある久世陽子、ヒゲの教授、黒人の脱走米兵、ナイフをいつも玩んでいる殺し屋ジョーズ、醜怪な面構えの小男サーカス、最後に正体不明の男・首領格の面々。そんなある日、脱獄グループに3千万円の仕事が舞い込んでくる。ヤクザの親分・関口の脱獄依頼である。手付け金1千万円を受け取った田所は、神木を目的の刑務所に収監させる。神木は刑務所内を調べ上げるや、様々な方法で脱獄に必要な道具を刑務所に持ち込ませる。数日後、神木は関口を脱走させることに成功し、自らも仲間が迎えに来たヘリコプターで脱出する。今回の神木の活躍に田所は神木の評価を高めるが、一方の神木は陽子と組んで田所が以前から狙っているという30億円にもおよぶ大仕事の横取りを企んでいた。昔、田所は奥垣とともに30億円のダイヤを盗み出すが、田所はMPに撃たれ、奥垣がダイヤを持って逃亡していたのである。そして、その奥垣は現在、海南刑務所にて無期懲役にて留置されていた。奥垣は、ダイヤの隠し場所は15年前に生き別れになった一人娘やよいにしか教えないと田所に話す。そのやよいは、傷害罪で宇都宮女子刑務所に投獄されていた。神木と陽子は、田所のやよい脱走計画の片棒を担ぐが、その計画の前にやよいを脱走させる。それを知った田所一派はやよいを奪え返し、奥垣の許へと向かう。だが、海南刑務所にいるはずの奥垣は、神木たちの手によって脱走していた。果たして、30億円にもおよぶダイヤを巡って凄まじい強奪戦が繰り広げられる。