留学でドイツ帰りの青年医師・正木晋一に、父は旧友が経営する都内の田村医院をすすめた。田村医院は老院長が持病に苦しみ、息子の庄二は医師としての自信を失っていたため病院はさびれる一方。しかも、徳山不動産がホテル用の土地買収のため、田村医院に嫌がらせを仕向けていた。