東京・西銀座のテレフォンサービス嬢、君子が中継する電話がけたたましく鳴る。財界の黒幕、大和田青巌から剣琢磨への緊急電話である。警官隊に包囲されている弟、剛を助け出すという依頼。礼は1千万円という。早速、琢磨は機動隊になって剛を救出する。しかし、青巌の本当の狙いは剛の手に入れた東光化学の内情を暴露するカセット・テープ。ニセ札を渡された琢磨はその場で剛の部下たちを叩きふせる。しかし、青巌の用心棒で台湾から来た女拳士・火鳳はやっとの思いで押さえ込む。青巌は東光化学社長にテープと引き替えに十億円を請求するが、その時、琢磨が飛び込みテープを掴み取り逃げ去る。火鳳が袂をわかち、代わりにやってきたのはシカゴのフランキー・ブラック。青巌の妹・亜矢は色仕掛けで琢磨を襲うが失敗。そんな時、検事の国頭が、君子を人質にしてテープとの引き換えを要求して来る。琢磨は国頭にテープを取られ、国頭の沖縄古流“大津波”によって叩きふせられる。琢磨は、正武館の正岡憲道を訪ね、“大津彼”を破る必殺技の教えを乞うた。やがて、琢磨は国頭の不意を襲い失神させ、テープを取り戻す。帰途、琢磨の車に強引に乗り込んだ火鳳たちを青巌一派が待伏せ、火鳳は琢磨の身代りに殺されてしまった。一方、国頭は青巌と手を組み、琢磨に支払うべく十億円を横取りしようとするが、青巌は裏切り海外脱走を企む。青巌の裏切りを知った国頭は、出港準備のヨットに潜入、青巌を殺す。そこへかけつけた琢磨が現われた。激烈な死闘がくり広げられる。国頭は恐怖の必殺技“大津波”の構えに入り気合一閃! だが落下してくる国頭めがけて琢磨の足刀が炸裂、絶叫とともに岩礁に叩きつけられる国頭。立ち上った琢磨に、亜矢が銃を射つ。そして、亜矢は爆破装置が仕掛けられている車に乗り込み発車させた。轟然たる爆破とともに、何枚もの一万円札が空中に舞う・・・。