
江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡が猛威を振るい、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、何もできない自分に無力感を抱いていた。落ち込む良策を、妻の千穂(芳根京子)は励まし続ける。良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)の教えを請うことに。鼎哉の塾で疱瘡の治療法を探し求めていたある日、異国では種痘(予防接種)という方法があると知るが、そのためには「種痘の苗」を海外から取り寄せ、幕府の許可も必要。絶対に諦めない良策は、藩、そして幕府をも巻き込んでいく――。©2025映画「雪の花」製作委員会