1950年、時はあたかも“砂川闘争”“売春防止法”などに揺れ動く戦後の闇の中。自分の生きる道を求めて故郷・筑豊を後にした信介は、早稲田大学に入学。だが、そこに待ち受けていたのは、厳しい現実だった。貧しい学生生活の中で出会う様々な人々─。一風変わった演劇部の緒方、新宿のインテリ娼婦・カオル、ボクシング部の講師・石井、ヤクザの人斬り英治たち。そして、信介を追って上京してきた幼なじみの織江。信介は、彼らとの付き合いの中で、愛に生きることの意味を問い、自分の進むべき道を模索していく。
青春の門 自立篇
桃井かおり
佐藤浩市
杉田かおる
渡瀬恒彦
蔵原惟繕
高田宏治