アミ・ブラブソン

小説家の卵であるケイトは、大学教授の夫ブライアンのDVに耐えかねてブライアンが就寝中に背後から撃って殺害。サバイバー支援団体のマリアンからコンサルを依頼されたブルは、ケイトが妊娠していることを知って彼女が赤ん坊を守るために夫を殺したと悟る。姉を夫によるDVで亡くしていたブルはケイトに大いに同情し、ハナから無罪評決を諦めて減刑狙いでいた国選弁護人をクビにすると、第1級殺人で有罪か無罪か、それに絞って争うことに決める。つまり終身刑か釈放か、それ以外の選択肢はないということだ。本件では寝ている相手を背後から撃ったため正当防衛を主張するのが極めて難しい。陪審には危険を察知したときに直感に従うタイプを選ぶが、証拠に乏しい中で陪審の支持を得るのはベニーの弁舌をもってしても至難の業だった。

覆面を被った未成年の集団が衣料品店を襲って品物を盗むという事件が勃発する。その際、水着の試着中だったナタリーが、集団の1人にレイプされた。レイプ検査でDNAは検出されず、現場からは有力な物証も見つからない。ナタリーは当初、犯人の顔を見ていないと供述するが、防犯カメラには犯人が覆面を取る様子が映っていた。さらには強盗の最中にライブ配信を行った強盗犯トラビスの隣に、レイプ犯が映っていることが分かる。

マディ誘拐事件の公判で被告人のジョージに有罪の評決が言い渡された。しかしその直後、陪審員の1人のデントという若い女性が自分の意見は無罪だと主張。デントはジョージに操られている恐れもあり、裁判長は審理無効を決める。担当検事補のカリシは陪審員の選抜からやり直すことに。そんななか、トラウマに苦しむマディが実はジョージから性的虐待を受けていたと告白。カリシは性的虐待罪を罪状に追加して2度目の公判に挑む。

外界から隔絶された森の小屋で父ノーマンと暮らすルーカスは、世界が終わるとの妄想にかられた父親の命令で16年間学校へも行けず、生活のために水くみなどをする日々だった。通報を受けた児童保護局員は州警察官を伴って小屋を訪問。しかし侵入者を異常に警戒するノーマンが児童保護局員を射殺。応戦した州警察官によってノーマンは射殺され、その警察官の脚を撃ったルーカスが殺人の共犯として起訴される。

タミン巡査がSVUに派遣されて早々、13歳の少女エヴァンジェリンがオハイオから家出しNYにたどり着く。キリスト教原理主義者の母親タミーと継父のジェームズが娘を迎えに来るが、エヴァンジェリンは帰りたくないと言う。彼女はみごもった子供をおろすため、中絶が合法であるNYへ来たのだ。家庭裁判所で中絶が認められようとした矢先、オハイオからグラハム弁護士が「NYの刑事を殺人の共謀で起訴する」と乗り込んでくる。

イスラム教徒で反ユダヤ人主義の女性議員ナサールがシナゴーグでレイプされた。現場から逃走する少年2人が目撃され、彼らはナサールの事務所前で抗議活動に参加し彼女と衝突していたため、ユダヤ系アメリカ人による憎悪犯罪かに思われた。だが、ネットに投稿された抗議活動の動画を調べたところ、ナサールが少年を挑発していたことが判明。一連の騒動はナサールの捏造ではとの疑いが浮上し、事件は思わぬ方向へと展開する。