アラン・ウィリアムズ

アントニウスは、執政官としてローマでの地位を固めつつあった。オクタヴィアヌスはカエサルの養子として遺産金相続の権利を主張するが、アントニウスはのらりくらりとかわす。エジプトの女王クレオパトラは、息子カエサリオンをカエサルの息子として正式に承認させるためローマを訪問する。アティアはクレオパトラへの憎しみを募らせる。エラステス亡き後、アヴェンティヌスの利権を巡り不穏な空気が流れていた。ヴォレヌスが事態収拾の任務を負うのだった。

ローマは深刻な食料不足の状況にあった。オクタヴィアヌスはエジプトのアントニウスに穀物の供給を求める。彼は高額な穀物価格と新しい領地を条件に出すのみで、供給に応じる様子はない。オクタヴィアヌスはオクタヴィアとアティアを交渉のためエジプトに派遣する。オクタヴィアヌスとアントニウスは、互いに遠くはなれた土地にいながら、戦争を始める口実やの利益を考え、腹の探り合いをする。オクタヴィアヌスの思惑通り、オクタヴィアとアティアは追い返されるオクタヴィアヌスは宣戦布告を宣言する。

ルーサーが自宅へ戻ると、ジェニーがトビーを殺害した後だった。そこに捜査の呼び出しが入り、ルーサーは証拠を消すようにジェニーに命じ仕事に出かける。既に逮捕されたはずの連続殺人犯と同じ姿の男が、同じような無差別殺人を行っていた。犯人の落とした遺留品から判明した身元は…?

ルーサーは、甲斐甲斐しくジェニーの世話をするようになる。ある日、ジェニーに朝食を作り今後を諭すルーサーに緊急捜査の呼び出しが入る。深夜のガソリンスタンドでバットを持った男が車を破壊し、客を撲殺する事件が起きたのだ。防犯ビデオに映った犯人は不可解な行動をしていた。

リプリーが連続殺人犯のキャメロンに連れ去られる。現場は血が飛び散り、激しく抵抗した跡が残されていたが、ルーサーは人質として使えるのでリプリーは殺されていないと信じ、捜索を開始する。署に戻ったルーサーにキャメロンから電話があり、リプリーの悲鳴を聞かされる。

オクタヴィアヌスはアントニウスとオクタヴィアを政略結婚させる。しかし、アントニウスは相変わらず愛人だったアティアとの関係を続けていた。オクタヴィアも、恋人との密会を続けていた。乱れきったかのようなローマで、オクタヴィアヌスは姦淫を禁ずる法律を発布する考えを示す。ヘロデ王子からの賄賂の金を積んだ船が航海の途中襲われ、金が盗まれる。ヴォレヌスは犯人を捜査するよう命令される。しかし彼を憎む娘ヴォレナが金強盗の首謀者であるメッミオの影で動いていたことを知り、衝撃を受けるのだった。