男性タクシー運転手が惨殺死体で見つかった。性器を切り取られ、めった刺しにされていた。ベンソン刑事とステイブラー刑事は、被害者が67人もの女性をレイプしたセルビア人兵士であることを突き止める。ベンソンは“レイプの結果生まれた子”という自身の出生と重ね合わせて、事件に個人的な感情を抱き感情を抑えることができず捜査を混乱させてしまう。葛藤するベンソンは母セレナに自分の思いをぶちまけるが…。
デヴォンがチャックと間違えられ、リングという組織の一員、シドニーに誘拐される。自分の身を守るため、彼はやむなくシドニーの指示に従い、ビルの12階に向かう。心配したチャックも彼に同行するが、デヴォンは、そこで思いがけない “次の指示” を与えられる。
聖レイモンズ大学の構内で2年生のジーン・ギャラガーの遺体が発見された。何かで頭を殴られ、下着は脱がされていた。ジーンは大学のバスケットボール・チームをサポートする“ホステス委員会”の中心的メンバーだったことから、常に共にいる選手が疑われた。しかし全米カレッジバスケットでの台頭を狙う大学は、捜査に非協力的な態度を取るのだった。一方ステイブラー刑事は娘のモーリーンの朝帰りに頭を抱えていた。
ビルの屋上で若い男性の撲殺体が見つかった。被害者はビルに住むセス・ラングドン。体には精液が付着しており、死の直前、同じビルで行われていたゲイのパーティに出席していたことや、父親がゲイを毛嫌いする有名な道徳家であることも分かった。精液のDNA鑑定の結果、80年代初頭に連続暴行魔として恐れられたレイ・ガンサーという男が捜査線上に浮かび上がる。服役中のはずのガンサーは1ヶ月前に仮釈放になっていた。
ハーパー・アンダーソンが自らのレイプ被害を通報した。早速捜査を開始。ハーパーはレイプ検査や事情聴取など積極的に捜査に協力するが、犯人は指紋や精液など物的証拠は何ひとつ残しておらず、頼りになるのは彼女の証言と記憶だけだった。キャシディはハーパーの自作自演なのではと疑いを持ち始めるが、ベンソン刑事は彼女を信じ、捜査を続ける。しかし糸口がつかめないまま時間だけが過ぎていき、捜査は打ち切りになる。