高級住宅地ハンプトンで暮らしていた少女アマンダの人生は、父親が無実の罪で投獄され一変した。父親を陥れたのは、地元の実力者でグレイソン・グローバル社を経営するグレイソン家。9歳のアマンダは施設に送られ、二度と会うこともないまま父の死を知らされる。そして10数年後、アマンダは“エミリー・ソーン”と名前を変え、復讐のために故郷ハンプトンへと戻ってくる。“ハンプトンの女王”と呼ばれるヴィクトリア・グレイソンを最大の狙いに、エミリーの美しき復讐劇が幕を開ける。
グレイソン家の長男ダニエルとすぐに親しくなったエミリーは、彼が出場するポロ競技の会場へ向かった。会場ではダニエルを応援する素振りを見せるエミリーだったが、視線の向こうにはグレイソン夫妻と、ウォール街で知られるヘッジファンドの代表ビル・ハーモンの姿があった。ビルもまた、父を陥れたエミリーの敵のひとりだったのだ。そこで、生前の父が遺言を託し、ハンプトンで唯一エミリーの正体を知るIT実業家ノーランの力を借り、ビルへの復讐を画策。一方ヴィクトリアは、陰でエミリーの身元調査を依頼していた。
リディアは昏睡状態、フランクは行方不明…不穏な空気が漂う中、グレイソン家では、ヴィクトリアとコンラッドの結婚25周年を祝うディナーが計画されていた。しかし、夫妻の仲は既に修復不可能な状態にあり、コンラッドは家を出て行くことになる。一方、エミリーの過去を知ったフランクは、彼女が暴行罪で収監されていた刑務所に行き、新たな証拠を見つけ出そうとしていた。事実を知ったエミリーは刑務所長に助けを求めるが、フランクは重大な証拠を携帯電話に残す事に成功。そしてヴィクトリアに連絡を入れてしまう。
ヴィクトリアとコンラッドが別居生活を始め、しばらくするとリディアが意識を取り戻した。しかし彼女は、最近の記憶を失ったままで、ヴィクトリアに不倫関係が知られた事も、自分がなぜ病院にいるのかも覚えていなかった。ヴィクトリアは罪悪感からリディアを看護するが、過去に起きた事を全てぶちまけてしまう。リディアの意識が戻ったと知ったエミリーは、彼女の記憶をすり替えようとノーランと共に証拠隠滅に動き出す。しかしある晩、フランクの遺体が発見され、ヴィクトリアは警察にエミリーを容疑者として通報する。
トム・キングズリー上院議員が2度目の選挙に出馬することを決意。グレイソン家では、キングズリー上院議員を支援すべくパーティーが開かれようとしていた。エミリーは素知らぬ顔でキングズリーと対面するが、実はかねてから彼を狙いある罠を仕掛けていた。元連邦検察官だったキングズリーは、エミリーの父親を有罪判決に導いた男だったのだ。エミリーはキングズリーと愛人とのセックス現場の映像を入手するとノーランに手渡し、その動画をキングズリーのタブレットへと送りつけ、脅迫を開始。キングズリーは遂に…。