ウィルソン・ペネル

自分のしたことに自責の念を覚えるマイケルは自殺行為にも似た行動に走るがフィーもサムもジェシーも彼を1人にしようとしない。もはやCIAに追われる身となった彼らは、ジェームズと彼の組織を自分たちの手で叩き潰すことを決意する。ジェームズの施設に乗り込む前夜、マイケルはマデリンとチャーリーのことをジェシーに託す。愛する家族と仲間たちとの絆を頼りに元スパイの最後の戦いが今、始まった…。

ドミニカに戻ったマイケルを待っていたのは、彼が爆破した警備会社のトラックを盗み出すというバークの仕事だった。マイケルはサムとジェシーに協力を求めると同時に、バークが国際的なテロリスト、セラノと取引しようとしている事をストロングから知らされ、その取引現場に立ち会うことになる。一方、マイアミではネイトと付き合いのあった胴元の男がマデリンの前に現れ、ネイトの残した借金の返済を迫るのだが…。

過酷な拷問に耐え、ジェイムズと名乗るソーニャのボスの信用を勝ち取ったマイケルは、場所も知れない屋敷で彼と再会する。ジェイムズは、ドミニカで麻薬密輸業者として暗躍するマルコ･カブラルを捕えろとマイケルに命じる。一方、ストーンはジェームズとつながる男がビロクシで収容されていることを知り、ジェシー、フィーと共に現地へ乗り込む。その男はジェームズの過去を知る男だった…。

お互いの孤独を埋め合うようにして一線を越えたマイケルとソーニャ。いよいよマイケルはソーニャの組織を操るボスに対面することになるが、彼を待っていたのは名前も名乗らない1人の男だった。拷問とも言える過酷な尋問を受けるマイケル。投与された薬物のせいで、過去の様々なシーンや人々が彼の脳裏に現れ、すべてを白状するように迫る。マイケルの行方を捜すフィーたち。果たしてマイケルは無事なのか…。

ジェームズの組織内で潜入捜査を続行するマイケルは、ソーニャとの関係を深めることで彼女の携帯から、情報を盗み出すことに成功する。その情報をもとにストロングはサム、ジェシーと共にジェームズらの確保を試みる。まんまとジェームズに逃げられたストロングは捕獲チームのリーダーに、ある男を起用したとサムたちに告げる。マイケルの前に現れたその男は、あのサイモンだった。マイケルの取った行動は…。

マイケルとCIAの新たな関係をマデリンから聞き出した男を始末するためにストーンは、仲間との接触も含め誰にも姿を見られないことを条件に、マイケルを連れてマイアミへと戻る。しかし、既にその男の追跡を始めていたサムやフィーを監視することを命じられたマイケルの目の前で、フィーが誘拐されてしまう。仲間に対するスパイ行為に心の葛藤を抱えるマイケルは、任務か仲間の救出かという究極の選択を迫られる…。