密かに探偵を雇っていたダニエルは、エミリーとエイダンの親密な関係を物語る写真を手に入れ「これで結婚を終りにできる」と、ヴィクトリアと喜びを分かち合っていた。一方、スティーヴィーを警戒したエミリーは、彼女の素性を調査。また、スティーヴィーもジャックの家にあった写真から、エミリーの正体に疑問を持ち始めていた。そんなある日、オペラ鑑賞会の席でエミリーの“妊娠の嘘”を知ったヴィクトリアは、観客の前で彼女を徹底的に辱める。ヴィクトリアとダニエルは勝利を確信するが、なんとその裏でエミリーは…。
パスカルが事件に関与していたことを確信したエミリーは、決定的証拠をつかもうと豪華なチャリティーカジノ“モンテカルロ・ナイト”を企画し、彼への接近を試みる。そして、彼の正体を探り始めると、スティーヴィーから「パスカルはヴィクトリアと付き合っていた。でも、いつの間にか捨てられた」と、過去の2人の関係を知らされる。その頃、パスカルはヴィクトリアとの復縁を望み、コンラッドと“ある取引”を成立させようとしていた。一方、エイダンは“謎のメモ”から、自殺した父とパスカルに接点があったと気づく。
メイソンから“オスカー・チャップマン”の正体を聞き出したノーランは、その行方を追い、“ブレンダ・エヴァンズ”という女性の存在を突き止める。彼女は20年前に偽のIDを使用し、チャップマンの口座から金を引き出していた。共犯者と睨んだノーランとエイダンは、彼女の自宅前で張り込みを開始する。一方、エミリーは競馬場でヴィクトリアと密談をしていた、元グレイソン・グローバル社のエリート社員ルーク・ギリアムに接触。彼が“197便の爆破事件”に関する“ある切り札”を持っていることをエミリーは知っていた。
「なにもかも偶然じゃない」と、エミリーの目的が“デヴィッド・クラーク事件”に対しての“復讐”だと気づいたヴィクトリア。不安を隠せない彼女に、パスカルは結婚を申し込む。しかし翌朝、国土安全保障省の捜査官を装ったエミリーに拉致された彼は、盗聴器を身に着け、コンラッドとヴィクトリアから証拠となる自白を引き出すよう命じられる。そして、パスカルが向かった場所は、雑誌“ヴーレ”が開発した新作アプリの発表会場。怪しい気配を察したコンラッドは、パスカルを屋上へ連れ出すと常軌を逸した行動に出る。
ノーランの力を借りても、パスカルと父との関係を裏付ける証拠が見つけ出せないエイダンは、エミリーを伴いロンドンの実家を訪ねることを決める。すると2人は、父が自殺した納屋の中で、“オスカー・チャップマン”という名前が刻まれた机を発見。「親父からのメッセージだ」と疑わないエイダンは、この“謎の人物”の調査を始める。そんなある日、ヴィクトリアは伝記作家のメイソンを獄中に訪ねていた。エミリーと“197便の爆破事件”との関連性について探る彼女に、メイソンは条件付きで“ある情報”を教えると言い出す。