公営住宅への入居を望むシングルマザーを狙った性的人身売買を主導しているのが“尊厳ある生活 (プラウド・ライフ)”の代表カタリーナ・マチャドだと判明した。彼女が便宜を図った権力者の中にハワード下院議員の名が浮上し、彼を逮捕するためおとり捜査を決行する。ガーランド警視正を疎ましく思うマクグラス刑事局長は、捜査から警視正を排除しようとし、記者会見にも呼ばない。オリビアは不審な車に当て逃げされてしまう。
キャシー・ステイブラー殺害の黒幕とされるリチャード・ウィートリーの裁判が始まった。これまで弁護士を変えることで裁判を延期させてきたウィートリーだが、今回はかつてのSVUの検事補バーバを弁護士として雇った。検察側の証人に対し、バーバとウィートリーは心理戦を仕掛け証言の矛盾をついていく。証言台に立ったステイブラーはバーバの挑発に乗ったふりをしてウィートリーの関与が疑われる数々の事件を暴露していく。
ブロードウェーを目指す歌手のタラ・ライリーがクラブのオーナーのゲイブ・ナヴァロの誕生日パーティーで性的暴行を受けたあげく店内の階段から突き落とされて脊椎を損傷してしまう。客も店員もナヴァロをかばい、何も見ていないとしらを切る。過去の別の事件でもナヴァロのDNAが検出され、いよいよ大陪審という状況でオリビアは組織犯罪特捜班に呼び出される。そこに現れたのはFBI捜査官とステイブラー刑事だった。
14歳のベス・リーの行方が分からなくなった。両親は「教会の奉仕活動にルーク・デイビスが連れていった」と言うが、活動の現場に2人の姿はない。警察は誘拐事件と断定し随分前から娘が狙われていたことを両親に伝えると、母親は自分のせいだと打ち明ける。リー夫妻にはルークとの間にそれぞれ秘密があったのだ。ルークと山小屋で一緒にいるところを発見されたベスは「誘拐ではなく神のご意志だ」と帰宅を拒絶するのだった。
シェルターに移ったローザ・エストラーダは息子フェリペのためにも公営住宅に移りたいと望んでいたが、なかなかうまくいかない。そんな時、シェルターの前で警備員に声をかけられ社会福祉士を紹介してもらい、運よく快適な部屋を得ることができた。しかしその見返りに性的奉仕をすることが条件だった。彼女の他にもシングルマザーが標的にされ、大規模で組織的な性的搾取の人身取引が行われているのだった。