ベケットに堅く心を閉ざし、新作『氷のヒート』の執筆もままならないキャッスルは頭を抱えていた。そんなある朝、彼の目に入ってきたのは、射殺体で発見された被害者が“3人の切断された頭部”を所持していたというニュース映像。キャッスルは、この異様な事件以上に、画面に映る現場捜査中の刑事スローターに興味を示す。「今のベケットは創作の刺激にならない」と言い、彼は強烈な個性を放つスローターの捜査に同行しようと画策。ベケットはそんなキャッスルの変貌ぶりに憤り、セラピストに激しい怒りをぶつけるが…。
麻薬絡みの殺人事件の捜査の中で、特捜班は、決して「密告」をしない住人たちの厚い壁に阻まれる。そして、アトウォーターは、事件に個人的な思いを持つことになる。一方、容疑者に手荒な真似をしたルゼックのことを尋かれたアプトンは、警察独自の規範に従って、沈黙すべきかどうか悩む。