1938年、オリヴァ夫人は推理作家大賞を受賞する。その会場で彼女は、バートンコックスという女性から「13年前のレーヴンズクロフト夫妻の心中事件の真相を夫妻の娘であるシリアから聞き出してほしい」と難題を持ちかけられる。オリヴァはすぐにポワロを訪ね協力を依頼するが、ポワロは知人の精神科医が殺人事件に巻き込まれていたこともあり依頼を断る。オリヴァは当時の事件を知る人々に自ら聞き込みを開始するが・・・。
ある夜、表向きは海軍大尉でありつつ実は秘密情報機関MI6に所属している旧友の息子コリンがポワロを訪ねてきた。彼の恋人であるフィオナが、海軍の秘密情報を盗み出す同僚の姿を目撃し尾行するなかで、車にはねられて命を落としたからだ。フィオナが残したメモに書かれていたのは「三日月の絵」「M」「61」。一方、派遣費書シーラは依頼主の家で男性の死体に遭遇する。