ロッシのベトナム時代の上官、ハリソン・スコットから“君の親切に感謝を込めて”というメッセージと共に、ロッシの自宅に高価な銃が届けられた。スコットが退役軍人支援施設で立ち直ろうとしている時にすることではないと心配したロッシは、休暇を取ってロサンゼルスに向かう。一方、BAUのチームは大量殺人が発生したクリーブランドへ。犯人は90分間に場所を変え4人を射殺した。被害者は老人を恐喝していたギャング、ひったくり強盗の高校生という犯罪者ばかり。犯罪者をその場で殺し続ける謎の犯人の存在は善か悪か。
1800年代、島にはジェイコブと彼の敵がいた。近づくブラック・ロック号を呼び寄せたのはジェイコブだとその敵は言い、いつか抜け穴を見つけて殺したいと言って去る。幼少時のケイトやソーヤーのもとにジェイコブは現れていた。さらにサイードの愛する女性ナディアが殺される現場や、ジンとサンの結婚式にも彼は姿を現し、それぞれの手に触れていた。
少年のころから死者の声が聞こえる体質だったマイルズは悩んでいた。病気の母のもとに行き、自分の体質や不在の父親について母に詰め寄る。母は「お父さんは私たちを追い出した、私たちを捨てた人でもう死んだ。絶対に行けないところにお墓がある」と言い残す。一方、島ではソーヤーがマイルズに監視テープの消去を頼むが、実行する前にホレスの言い付けでラジンスキーに届け物をすることに。
ジェイコブの死に深く動揺するイラーナ。殺したのがベンだと知ると、彼を海岸沿いの墓場へ連行し、自らの墓を掘れと命じる。一方、全滅したテンプルから戻ってきたというリチャードは、自ら死ぬと宣言。もうひとつのストーリーでは、近代史の博士号を持ちながら、校長に評価されず平凡な歴史教師に甘んじるベンが、熱心な生徒アレックスから個人授業を頼まれる。
ジャックの前に立ちふさがったソーヤーは、ジャックをジャングルに連れ込み「過去は過去だ」と自分の両親の死を止めなかった話をする。壮絶な殴り合いを始めたソーヤーとジャックを止めるジュリエット。彼女は「ジャックに目的を果たさせる」と言う。実は幼い頃の両親の離婚に対してトラウマがあり、ジャックが成功すれば、愛するソーヤーに会うことも失うこともないと考えたのだった。