エイダンから「結婚しろ。そしてヤツらを倒せ」と背中を押されたエミリーは、再びダニエルと婚約。2週間後にはパリへ旅立ち、そこで永住する予定も立てていた。しかし、やはり複雑な心境のエイダンは、エミリーの“復讐”を終わらせようと考える。そのために“アマンダ・クラーク基金”の口座にあるグレイソン家の資産を全て奪い取ることを計画するが…。
エイダンがグレイソン家の資産を引き出した途端、NY中が大停電に見舞われる。送電網だけではなく、オートメーション化されたシステム全体が停止し、通信ネットワークも全滅状態に陥った。“キャリオン”が実行されたと知ったノーランは、口座にアクセスしたエイダンが実行犯にされる仕組みになっていたことにも気づく。エミリーはエイダンに逃げるよう指示するが…。
グレイソン家ではハロウィーン恒例の“仮面舞踏会”が開催されようとしていた。刑務所にいるメイソンからヴィクトリアの新たな秘密を知ったエミリーは、真相を暴こうと次々に罠を仕掛け彼女を追いつめていく。1973年消印の手紙、黒いバラの花束…謎のメッセージと不気味な贈り物に怯えるヴィクトリアは、とうとう隠していた過去をコンラッドに告白してしまう。
「隠し子は中絶した」と言うヴィクトリアは、証拠となる医療記録を取り寄せていた。州知事選も佳境を迎えたコンラッドは、その記録を目にするなり“同情票”が得られると踏み、TVインタビューの場でヴィクトリアの過去を全て公表しようと企む。一方、パドマ殺害容疑で警察に連行されたノーランがようやく釈放されると、エミリーは彼と共に“ファルコン”を倒す決意を固める。
疫病と飢饉の騎士の次は戦争の騎士が復活することを突き止めたイカボッドたちは、復活に必要となる遺物をドレイファスよりも先に手に入れようとする。そして歴史を調べていくうちにその遺物がかつてのイカボッドの友人、バネカーの物だったことが判明する。一方で金庫には謎の女が侵入し、1冊の歴史の本が盗まれてしまう。