恋人との破局や母親の介護の問題など苦悩を抱える42歳のアビーは911ダイヤルの第一応答者。ある日、壁の中から泣き声がするとの通報を受け救急隊員を現場へ急行させると、排水管に生まれたばかりの赤ん坊が挟まっていた。続いて、留守番中の少女から何者かが侵入したとSOSが入るが、住所が分からない。広大な住宅街で少女の家を特定し侵入者から救うため、警察官のアシーナ、消防士のバックらと共に電話越しに奮闘する。
逆さづりのジェットコースターから乗客が転落死した。救命に携わったバックは、あと数センチのところで手が届かず1人の男性を救出できず落ち込むが、残りの4人を救出したヒーローとしてニュースでもてはやされる。全員を救助できなかったにもかかわらず、周囲から不本意な高評価を受けることに悩み、現場に立てないほどのトラウマを抱えたバックだったが、仲間の助言で命を救えなかったとしても、それを受け入れ前に進むことを学ぶのだった。
ある誕生日会、エア遊具で遊んでいた父親と息子に悲運が訪れる。突然の強風でエア遊具が宙を舞い、崖を転落する。遊具内に取り残された人命の救出へ救急隊が急行する。一方、アシーナの娘が自殺未遂を起こし、家族離散の危機が迫る。また、プロポーズに失敗したチムニーは、苛立ちをボビーにぶつけて消防署を飛び出す。間もなく、チムニーから救助要請の電話を受けた仲間たちは救出先で信じられない光景を目の当たりにする。
胸を撃たれた男性、日焼けマシンに焼かれた男性、トラに追われる男性などから次々に救助要請がくる。彼らの身に降りかかった災難が起きたいきさつを知るたびに、因果応報という言葉が隊員たちの頭をよぎる。そんな中、チムニーは自分が交通事故から助かった恩返しにと消防署で献血を募り、注射嫌いのボビーにも協力を強いる。提供した血液の検査結果について話があると医者に呼び出されたボビーは、自らの宿命を知ることになる。
最愛の母を失い自分さえ見失いそうなアビー。悲しみに暮れながら、今までないがしろにしてきた自分自身に向き合い始める。そんな中、アビー一筋に生まれ変わったはずのバックのもとへ彼に弄ばれたと言う女性たちがやってくる。身に覚えのない彼は真相を探ろうと奔走する。一方、隊員達も、占いの館で倒れた男性の救助、凄惨なバイク事故現場への出動など、様々な救急の最前線で戦いながらそれぞれに新たな一歩を踏み出していく。