昭和かたぎのヤクザ・阪口健太 (中井貴一) は、組のために敵対する組長を射殺。13年間もの刑期を終え出所したが、迎えの者は誰もいなかった。自衛官の大河原勲 (ピエール瀧) は安保法案撤回を求め“ひとりクーデター”を起こすが失敗。政治家秘書・広橋秀彦 (ユースケ・サンタマリア) は収賄の罪をかぶって逮捕された。老刑事・向井 (綿引勝彦) はそんな3人を集め、こう言い放った。「理不尽は我慢するこたぁねえ」
古びたバーのカウンターに座る健太。そこに泥酔したひとりの女が声を掛けてくる。見るとその女は新見総長(品川徹)の担当看護師マリア(飯島直子)だった。マリアは健太に「抱いてくれない?」と近づくが・・・・・・。そして2人は徐々に惹かれ合っていく。一方、軍曹が、かつての恋人アケミ(藤澤恵麻)のアパートに行くと、そこには脱走した倉田士長(浅利陽介)の姿が。そして倉田から自衛隊内の衝撃の真実を知る・・・・・・。
山内の収賄の真相を追っていた草壁が死体で発見された。現場では天崇連合会のバッジが発見され、田之倉(岩松了)と岩松(山本龍二)に容疑が掛かる。そんな中、山内がテレビの生放送番組で無実を訴えることを知った広橋は、草壁の死を前に気持ちが揺らいでいた。一方、危篤だった総長が意識を取り戻し、次の幹部会で天崇連合会の五代目を決めると宣言。それを聞いた健太は・・・・・・。
広橋に国会議員の山内(村井國夫)の秘書になることを勧めた義父・尾形が突然逝去。汚職事件の真相を知るすべがなくなる。官僚から政治家を目指した広橋の人生を追い続けているジャーナリストの草壁(三浦誠己)は「山内の収賄事件の真実を言ってほしい」と広橋を問いただす。しかし真実をさらけ出すことができない広橋は草壁に突っ掛かってしまう。そんな中、健太は山内が天崇連合会とつながりがあることをつかんで・・・・・・。
天崇連合会の跡目争いが激化する中、総長から力量を認められている健太が突如何者かに撃たれる。一命を取り留めるも、今度は弟分である克也(青柳翔)の娘が誘拐された。交換条件として阪口健太を殺せと脅される克也。健太は「俺の命よりテメエの娘の命がいちばん大事だ。俺を殺れ」と言い、克也の持つ拳銃を自分の胸に当てる。一方、広橋は草壁から「法廷で証言台に立ち、保釈された山内の収賄の真実を話してほしい」と言われ・・・・・・