宮地真緒

早朝、京都市内の寺院の階段下で、近所に住む資産家・和田茂（小倉一郎）の死体が発見された。妻で医師の絵美子（濱田マリ）によると、和田は朝の散歩を日課としており、いつもと変わらず散歩に出たという。和田は重度の糖尿病を患っており、ペン型のインスリン注入器を携帯していたはずだったが、所持品の中にインスリンが見当たらなかったことから、散歩の途中に高血糖でこん睡状態となり、階段から転落したのではないかと思われた。しかし、榊マリコ(沢口靖子)は遺体の瞳孔が過度に拡大していることに違和感を抱き、逆に和田は低血糖状態にあったのではないかと考えはじめる。(C)テレビ朝日・東映

商社マンの坂本（本間剛）の刺殺体が発見された。倫太郎（渡瀬恒彦）は被害者のかばんの隠しポケットからカギを発見。直樹（井ノ原快彦）と坂本の妻・奈津江（吉田羊）に確認してもらうが、家のものではないというだけで何のカギかはわからない。倫太郎は坂本の机の上のシュレッダーから裁断された紙くずを見つけると…。真澄（原沙知絵）の解剖の結果，凶器が現場に残されたペーパーナイフであることが確実となった。さらに坂本の唇には赤いものが付着、爪からは皮膚片が見つかったが、争ったと思われる細かい傷も。ただ、真澄は古傷に疑問を抱き…。坂本の勤務先の女性社員の証言から、1カ月ほど前、坂本が髪の長い女性ともめていたことがわかった。坂本が通っているクラブのホステスではないか？矢沢（田口浩正）は女性の証言から似顔絵を描くが、青柳（吹越満）はその似顔絵を自分たちだけの秘密にしてしまう。(C)テレビ朝日・東映