獄門島 · シーズン1、エピソード2
第2話
第二話: 梅の木に逆さに吊るされた花子の死体が見つかり、獄門島は恐怖に包まれる。村の駐在・清水巡査が捜査にあたるが、協力した金田一耕助は逆に犯人と疑われ、留置場に入れられてしまう。県警の磯川警部が捜査に乗り出す中、行方不明だった雪枝の振り袖が吊り鐘からはみ出しているのが発見される。言葉なく見守る一同を前に、金田一耕助は茫然自失となる。花子、雪枝に続き、本鬼頭の最後のひとりである月代までが、白拍子の水干を着て緋の袴をはいた姿で死体となって発見される。金田一耕助の必死の探索は徒労に終わるのか。与三松は鬼頭嘉右衛門を鬼だと言う。 花子の死に騒然となる獄門島では、駐在による事情聴取が開始され、金田一だけが犯行時刻の午後6時半から7時半のアリバイがなく、逮捕されてしまう。しかし、県警の磯川警部がやってきて、蝶々殺人事件を解決した名探偵だと身元保証してくれたことで、金田一はすぐに釈放される。花子の遺体から月代宛に鵜飼が出した手紙を持っていたことから、事件当夜に鵜飼が寺で会っていたのではないかと調べると、鵜飼は花子には会えなかったと言い、アリバイは不明だが復員兵を目撃したと証言する。食い物を盗まれた寺に落ちていた手巻きタバコを調べると、精神を病んだ父が吸っているものだと判明するが、尋問すると自分も死にたいし残り2人も死ぬと口にする。タバコは同じものだが20本中11本しかなく9本が不明だった。磯川と枕屏風の俳句を読んでいると、この暑いのに枕屏風を出すのかと疑問に思い、住職も怪しいと考える。軍靴の足跡が入って出ていないことから、足跡を消したのではないかと疑うが、そこに雪枝が行方不明になり、月代が祈祷すると言い出す。大捜索が開始されるが、翌朝、釣鐘からはみ出した着物から、雪枝が釣鐘に閉じ込められて殺されたことが判明する。それらを発見した住職は「むざんやな、かぶとのしたのきりぎりす」と俳句を読み、金田一は住職が犯人だと確信するも、どうやって、なぜかは全く分からず、二人目の死亡を防げなかったことを悔やみ苦悶する。 金田一は、戦死した戦友・千万太の手紙を届けに獄門島を訪れる。鬼頭本家では当主・与三郎が病に伏し、千万太のいとこ・早苗が出迎える。その夜、千万太の三つ子の妹のひとり・花子の死体を、了然和尚が境内で発見する。鬼頭本家と仲の悪い鬼頭分家の志保らが怪しいと見られる中、金田一は了然が犯人を知ってかばっているとにらむ。実は千万太は金田一に「自分が死ねば妹たちも死ぬ…」と謎の言葉を残していた。