半年のイタリア旅行を満喫して戻って来たアメリアの親友ミシェルは、ハンチントン病が進行していた。これ以上の苦しみを望まないミシェルは、アメリアに安楽死させてほしいと頼む。以前余命僅かだった患者の安楽死に協力した経験を持つピートは、アメリアにやめるよう助言するが…。同じ頃、統合失調症と心臓病を患うウェスが、薬を拒否して暴れ出す。自分がセラピーをやめたことがウェスの症状を悪化させたと知り、責任を痛感するヴァイオレットは措置入院を勧めるが、ウェスの母親は断固として応じようとない。
メイソンを乗せた車を運転中のエリカが事故を起こし、病院に運ばれて来る。もはや摘出が不可能な神経膠肉腫が日々成長を続け、発作を起こしたのだった。メイソンが巻き込まれたことに激怒したクーパーは、厳しくエリカを責める。だがヴァイオレットから「本当の怒りの原因は、エリカが死ぬからよ」と指摘され…。一方、サムの友人でアフガニスタン帰還兵のリックが、妻ケリーと共にシェルダンのセラピーに訪れる。人から触れられると極端に反撃に出るリックは、誰にも言えないあるトラウマを抱えていた。
エリカという女性が、9年前にクーパーとの一夜の過ちで授かったという8歳の男の子メイソンを連れて、クリニックに現れた。最初は困惑するクーパーだが、メイソンと接するうちに、彼が自分の息子だと確信する。しかし突然現れたエリカの言い分を信用できないシャーロットが取ったある行動が、エリカの逆鱗に触れてしまう。一方、ピートは心臓発作のトラウマからやり場のない怒りをヴァイオレットにぶつけるように。自分の患者を引き継いだシェルダンとも対立し、精神的にも疲れ果てたヴァイオレットは…。
ピートの心臓発作以来、家庭で育児に専念するようになったヴァイオレットは、ピートの体を心配しながら家に籠りがちの生活で疲れ気味に。そこでママ友の会に参加してみるが、話題も意見も合わないヴァイオレットは、すぐに孤立してしまう。その頃、クリニックでジェイクの患者ニーナを診察したアディソンは、生まれつき子宮のないニーナに祖母の子宮を移植するというジェイクの方針を知る。リスクが高い移植には賛成できないものの、どうしても子どもを産みたいと願うニーナの心境が痛いほど分かるアディソンは…。
ジェイクが4年間不妊治療をして奇跡的に妊娠したシャノンが、交通事故で脳死状態に陥る。まだ妊娠16週だが元気な胎児の命を守るため、ジェイクは母体を生かすと主張する。そこへ心臓移植を必要とする患者を持つサムが、シャノンが臓器提供を望んでいたと知り駆け付ける。シャーロットは、患者の家族が反対しない限り本人の意志を尊重すると判断する。シャノンと別居中の夫ダグを捜しながら必死に延命を続けるジェイクと、一刻も早く心臓が欲しいサム。互いに患者を守ろうとする2人の間で、アディソンは板挟みとなる。