栗太郎は友人たちと一緒に人生すごろくで遊んでいた。サイコロの出目次第で「立派なお殿様」になる人生もあれば、「情けない傘貼り」になる人生もある。そんな教訓を学びながら家に戻った栗太郎だが...。
お節介な竹村君の母により、栗太郎の父はお見合いすることになった。小さな女の子を1人で育てている美しい女性がやってきた。最初は否定的な態度を取っていた栗太郎だったが、家族のぬくもりを久しぶりに感じ...。
以前、父と抱擁していた女と再会した栗太郎。亡き母が残した思い出の手ぬぐいを雑巾代わりに使う女に栗太郎は怒りを抑えられない。しかし、彼女と父の関係は栗太郎の予想していたものとは全く違っていた。
すでに亡くなっている母が泣いている夢を見た栗太郎。夢の中で母は「忘れないでね、忘れないでね。」と繰り返した。愛する人を失った時、残された人間はその傷を癒やすためにできることとは...。