裕福な家庭に育った傲慢なお嬢様の香田美紀と、貧乏だが快活な峰のぞみ。同級生の2人は互いに歌手を目指していた。2人は実は赤ん坊の頃、看護婦によってすり替えられた赤ん坊だった…。金の力でデビューを手にした美紀と、酒場を渡り歩くのぞみ。やがてのぞみは父の治療費のため美紀の付き人になることになり…。
エピソード1
すりかえられた運命
貧困のため辛い青春を送った看護婦の野原道子は、金持ちへの憎悪から裕福な香田家と貧しい峰家に同日に生まれた赤ん坊をすり替える。17年後、香田美紀は傲慢なお嬢様に、峰のぞみは快活な娘に成長した。道子は再びのぞみと美紀が高校の同級になるよう画策。2人の出会いで運命の幕が開く。
エピソード2
第2つの誕生パーティー
道子の策略で、のぞみを目の仇にする美紀。美紀は貧しいのぞみを自分の豪華な誕生パーティに招待し恥をかかせようとするが、彼女を救ったのは美紀の父・大次郎だった。パーティの後、のぞみはハンサムな青年に出会い淡いときめきを覚える。彼は自身の名をファニーと告げて去った。
エピソード3
盗まれたメロデー
コンクールに向け歌を競作することになったのぞみと美紀。美紀は家庭教師・大崎に代作を命じた。大崎は偶然聴いたのぞみの曲をもとに譜面を作成。2人は同じメロディの歌を発表する。盗作疑惑が巻き起こる中、のぞみの作った「心のうた」は校内に満ちてゆき真実の作者を明らかにしていく。
エピソード4
私には歌がある
ケンカに巻き込まれ重症を負った父・慎介。のぞみは生活のため代わりにおでんの屋台を引く決意をする。熊五郎の言葉から自分に生き別れの兄がいることを知るのぞみ。やがて飯場の作業員が初の大口の客となる。のぞみは彼らの前で「故郷」を熱唱。感動する男たちの姿を見て自信を深めた。
エピソード5
始めてのアンコール
流しのパイトを始めたのぞみだが地元のヤクザ・加島組の妨害にあう。熊は組に乗り込み組長の達にのぞみの事情を理解させた。のぞみはファニーが新進ボクサーと知り自分も歌手になる夢を再確認する。客の支持を得るのぞみ。その姿を目撃した美紀は、スター歌手になるとのぞみに宣言した。
エピソード6
訪れたチャンス
のぞみは人気作曲家の江川いさおに出会う。大手オリオンレコードに所属した美紀も江川のレッスンを受け始めた。江川は美紀以上にのぞみに可能性を感じ、再び彼女に会おうと出かけてと運悪く、のぞみの前で熊と客がケンカをしていた。のぞみはヤクザな取りまきがいると江川に誤解される。