貧困のため辛い青春を送った看護婦の野原道子は、金持ちへの憎悪から裕福な香田家と貧しい峰家に同日に生まれた赤ん坊をすり替える。17年後、香田美紀は傲慢なお嬢様に、峰のぞみは快活な娘に成長した。道子は再びのぞみと美紀が高校の同級になるよう画策。2人の出会いで運命の幕が開く。
道子の策略で、のぞみを目の仇にする美紀。美紀は貧しいのぞみを自分の豪華な誕生パーティに招待し恥をかかせようとするが、彼女を救ったのは美紀の父・大次郎だった。パーティの後、のぞみはハンサムな青年に出会い淡いときめきを覚える。彼は自身の名をファニーと告げて去った。
コンクールに向け歌を競作することになったのぞみと美紀。美紀は家庭教師・大崎に代作を命じた。大崎は偶然聴いたのぞみの曲をもとに譜面を作成。2人は同じメロディの歌を発表する。盗作疑惑が巻き起こる中、のぞみの作った「心のうた」は校内に満ちてゆき真実の作者を明らかにしていく。
ケンカに巻き込まれ重症を負った父・慎介。のぞみは生活のため代わりにおでんの屋台を引く決意をする。熊五郎の言葉から自分に生き別れの兄がいることを知るのぞみ。やがて飯場の作業員が初の大口の客となる。のぞみは彼らの前で「故郷」を熱唱。感動する男たちの姿を見て自信を深めた。
流しの歌手のパイトを始めたのぞみだがライバルの妨害にあう。友人は相手先へ乗り込みライバルにのぞみの事情を理解させた。のぞみはファニーが新進ボクサーと知り自分も歌手になる夢を再確認する。客の支持を得るのぞみ。その姿を目撃した美紀は、スター歌手になるとのぞみに宣言した。
のぞみは人気作曲家の江川いさおに出会う。大手オリオンレコードに所属した美紀も江川のレッスンを受け始めた。江川は美紀以上にのぞみに可能性を感じ、再び彼女に会いに行くと、のぞみの前で友人がと客がケンカをしていた。のぞみには悪い取りまきがいると、江川に誤解されてしまう。