専業主婦の森村朋美(鈴木京香)は、46歳の誕生日に家族を外食に誘う。しかし次男の優太(濱田龍臣)はドタキャン。夫の浩光(杉本哲太)はママタクならば行くという。家族から祝いの言葉もなく、浩光は「誰もお前のことなんか見てないよ」という。朋美は席を立ち、家出を敢行する。初めて乗った高速道路で一路西へ。PAではだしで歩いている百音(小野ゆり子)を拾いホテルに泊まるが、翌朝、百音は朋美の車と共に消えていた。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック
朋美(鈴木京香)は、亀田章吾(高橋一生)と山岡孝吉(品川徹)の車に乗って長崎へ向かう。途中、朋美は山岡から長崎での被爆体験を聞く。その夜、宿でいろりを囲み、朋美は章吾たちに家出してきたことを告白する。夜が更け、章吾が朋美の部屋にやってくるが朋美は拒む。一夜明けると章吾は消えていた。朋美は山岡を乗せて長崎へ。朋美は、ネットカフェで次男の優太(濱田龍臣)のブログを見つけ、初めて知らなかった一面を知る。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック
朋美(鈴木京香)は初恋の男・宮内繁(豊原功補)に再会するが、かつてのりりしい面影を失った姿に失望する。浩光(杉本哲太)はゴルフサークルの竹内(笹野高史)から女性会員へのセクハラを疑われ、母の美智子(茅島成美)にも妻の家出を知られてしまう。三浦(泉谷しげる)の食堂でバイトを始めた朋美は、忙しい中、山岡(品川徹)に付き添うはめになり、章吾(高橋一生)の勤務先に電話するが、該当者不明との返事に当惑する。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック
朋美(鈴木京香)はネットカフェを出て、山岡(品川徹)の家に居候することになり、生活費を山岡に渡す。ある日突然、山岡家のガスが止まる。朋美がガス会社に電話すると、料金未納と回答され不審に思う。朋美が渡した生活費も見つからない。山岡は原爆で生き残った自分を罪深いと思い、生涯独身を貫いたという。朋美は「優太(濱田龍臣)ならあげるわよ」と知佐子(YOU)に言ったことを山岡に告白し、自分は母親失格だと言う。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック
章吾(高橋一生)が顔に傷を負って、山岡家に転がり込む。朋美(鈴木京香)は、章吾に不審な思いを抱く。次男の優太(濱田龍臣)が家出して長崎に来る。朋美は、山岡(品川徹)に付き添って祈念館に行くよう優太に命じる。入場者に無視されながらも、原爆の悲惨さを語る山岡の姿に、優太は、強い印象を受ける。朋美は章吾への疑いを山岡にぶつけるが、山岡は章吾を信じているといい、人を疑うことは心を貧しくすると朋美をさとす。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック
優太(濱田龍臣)が作った砂漠のジオラマを見て、章吾(高橋一生)は涙を流す。朋美(鈴木京香)は章吾を疑った自分を恥ずかしく思う。百音(小野ゆり子)に乗り逃げされた車が大阪で見つかる。確認のために大阪に向かった朋美は、警察で浩光(杉本哲太)と鉢合わせする。盗難の疑いで取り調べを受ける百音。朋美は、車を百音にあげたと証言する。浩光は朋美に帰ってこいというが、朋美は拒否し「もっと大人になりなさい」と言う。[FICT](C)NHK/株式会社テレパック