人気作家・加納朋子氏の連作小説を、主演・黒川智花でドラマ化! 心にふんわりあたたかさをもたらす、愛とやさしさに包まれたファンタジードラマ!
エピソード1
性悪娘と未亡人!!
高校生の照代 (黒川智花) は両親のもと、裕福な生活を送っていた。しかし突然、父・信夫 (福本伸一)、母・慶子 (荻野目慶子) が多額の借金を抱えて夜逃げ。照代は単身、母の遠い親戚だという久代 (草笛光子) の住む田舎町“佐々良”へ。幼子を抱える未亡人・サヤ (木村多江) と同じ日に、久代の営む下宿“笹乃館”で新生活を開始した照代の周囲で、不思議な出来事が次々と起こる。
エピソード2
照代、時をかける
目覚まし時計が壊れて寝坊した照代は、陽太 (金子昇) が勤めるリサイクルショップ“末広屋”を訪れ、修理を依頼。オーナーの大八 (ブラザートム) から代理品を渡される。何とその時計には時間を巻き戻す不思議な力が! 一方のサヤは、自分と同じく女手ひとつで娘・瑠璃 (遠藤由実) を育てるエリカ (さくら) と知り合い意気投合。ところが後日、瑠璃が誘拐されたらしいことが判明し…。
エピソード3
恋する超能力少女
アルバイト先の決まらない照代に、久代の友人・夏江 (大森暁美) が町で時々遭遇する女子高生・偉子 (高部あい) の身辺調査を依頼してきた。戸惑いつつも尾行を始めた照代は、偉子が覗いていた写真館の前で、店主の息子・ナオト (海東健) と衝突。客からの預かり物だというカメラを壊してしまう。ナオトから弁償代の一部である10万円を負担してほしいと言われた照代は、途方に暮れる。
エピソード4
歌うゾンビ自転車
久代 (草笛光子) の教え子が働いている市場で働くことになった照代 (黒川智花) に、珠子 (冨士眞奈美) は通勤用に約30年使っていない自転車を貸す。ちゃんと動くか確かめるため、照代が軽くペダルを踏むと、風の音と共にかすかな歌声が! どうやら、久代ら周囲の人には聴こえていないらしい。しかし照代はその後、この歌声を何度も耳にすることに…。そんな折、サヤ (木村多江) がうっかり、母・慶子 (荻野目慶子) から照代への唯一の誕生日プレゼントであったガラスのリンゴを壊してしまう。
エピソード5
東京の夜・ふたり
やす子 (福田麻由子) の描いた母親の絵の謎が解けず、照代が頭を悩ませる中、笹乃館で玄関の靴が散乱するという事件が連発。照代は密かに、自分を追い出そうとするやす子の仕業ではないかと疑う。そんな中、照代は久代の言いつけで、通っていた高校に正式な退学届を出すため、他に用事があるサヤ、陽太 (金子昇) と共に上京。到着後、ひとりで高校を訪れた照代は、その日の朝に慶子が来校して退学手続きを済ませたことを知る。その直後、街で慶子に似た女性を見かけ…。
エピソード6
第6人ぼっちの少女
風邪で倒れて救急車で運ばれた久代 (草笛光子) は、安静のため入院することになった。着替えを取りに久代の部屋へ向かった照代 (黒川智花) は再び、やす子 (福田麻由子) を目撃。その時にやす子が見ていた机の上のアルバムが気になって仕方がない。やがて照代は、自分の部屋で母親の絵を破るやす子、それをたしなめる30年前の久代に遭遇! さらに、部屋を飛び出したやす子を追いかけて久代の部屋へ入ると、気になっていたアルバムから新聞記事がはみ出していて…。