漫画家のトゥムテムは独りを好み、仕事に明け暮れる日々を過ごしていた。そんな彼は、ある雷の夜に公園に置き去りにされていた猫を拾って家に連れて帰る。餌をやろうと支度していると停電が発生。しかし次の瞬間、彼の目の前に現れたのは“耳”のある少年だった。トゥムテムは戸惑うが、元の飼い主が見つかるまで面倒を見ることに。しかし飼い主は一向に現れず、動物病院で飼育のアドバイスをもらいながら今後のことを思案する。

ミャウと一緒に暮らし始めたトゥムテム。仕事の締め切りに追われ忙しい毎日を送るトゥムテムと彼に構ってほしくて仕方ないミャウであったが、ある天気の良い日に気分転換をかねて外出することにし、ショッピングやスワンボートを楽しむ。ミャウの果てのない好奇心により子供のように遊ぶ2人だったが、魚を求めて出向いた市場ではぐれてしまう。ようやくミャウを見つけることができた時、トゥムテムの心に生まれた感情とは。

トゥムテムが出した迷い猫の貼り紙によって、ミャウは兄のファイエンと再会を果たすことができたが、そこで“耳”について驚きの事実を聞く。慣れ親しんだ人のもとに帰ることになってしまったミャウと、複雑な気持ちに苦しめられるトゥムテム。しかし落ち込んでいても仕方がないと、2人は最後の思い出作りに海へ出かけることに。一方のファイエンには大学で思いがけない出会いがあったのだが…。

憧れの先生のセミナーに参加するため、トゥムテムはミャウを同伴してバンコクへ向かうことになった。これに際し、トゥムテムは伸ばした髪をばっさりと切って心機一転。大胆なイメージチェンジとなったが、結んだ髪を尻尾だと思い込んでいたミャウは落ち込む。一方、ジンの働く出版社に新しいスタッフが入る。おっちょこちょいでミスを連発する彼女であったが、一生懸命に取り組む姿が憎めず、ジンは事あるごとに手を貸す。

ポーチにもらった宿泊券で旅行に行くことになったトゥムテムとミャウ。予想外のハプニングが起こったものの、トゥムテムのミャウに対する気持ちは大きくなっていくばかり。一方ジンは、実家の愛犬ジュジーが病気で亡くなってしまい涙に暮れるが、トゥムテムら仲間たちで集まり励ます。その時にマニーの驚くべき秘密が明らかになる。またファイエンは偶然か否か、トゥムテムと同じマンションに引っ越してくることに。