眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群と、【自分で認める】ナルシスト・可児江西也は困惑していた。放課後の教室で、転校生の千斗いすずからマスケット銃を突き付けられ、デートに誘われたからだ。半ば脅される形で連れられたのは、甘城ブリリアントパーク――通称・甘ブリ。市内でも微妙との呼び声高いテーマパークにやってきた西也は、閑散とした園内、やる気のないスタッフ、整備不良のアトラクション群に辟易する。
甘城ブリリアントパークは、魔法の国・メープルランドの住人によって運営されていた。まるでおとぎ話だが、支配人である王女のラティファから、人の心を読む魔法を授けられた西也は信じるほかない。このまま成績不振が続き、あと3ヶ月で25万人の集客がなければ、甘城企画に経営権が移ってパークは消滅してしまう。依頼された支配人代行の話を、現実的に不可能と断った西也だったが、そこに甘城企画の栗栖という男が現れて……。
成り行きと勢いで支配人代行を引き受けた西也。3ヶ月で25万人の集客を目指すべく、改革案を提唱するが、キャストたちは不満たらたら。中でも一番の目玉、『入場料30円キャンペーン』に、モッフルは自分たちの芸が安く見られるだけと、西也への不信感を募らせる。それを気にも留めず西也は、さらにキャンペーンの告知映像を作ろうと、いすずや四精霊、ラティファたちにも協力を求めるのだが……。
傲慢な態度でありながら、次々とパークのトラブルに対処する西也。本来、望む形であるはずなのに、いすずの胸中はなぜか穏やかではない。支配人代行の秘書として、モッフルたちの対応を頼まれたいすずだったが、いつものように銃で脅して言うことを聞かせる始末。西也からの「足手まとい」という言葉に、つい感情的になってしまういすず。そんな折、土砂降りの雨の中、園内の排水装置が故障するという事件が起こる。
30円キャンペーンの成果もあり、入場者数は徐々に増えつつあるものの、やはり問題なのはお金のこと。手っ取り早く資金を調達する方法がないか、西也に尋ねられたモッフルたちは、財宝が眠るという洞穴のことを思い出す。さっそく調査に赴いた西也たちだったが……
パークのトラブルを次々に解決していく西也に対し、複雑な思いを抱くいすず。自身の仕事ぶりの不安から、変な夢まで見る始末。そんな心境の中いすずは、人手不足解消のための新人採用面接に立ち会うことに。
内山昂輝
Seiya Kanie
加隈亜衣
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Latifah Fleuranza
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