20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ。日本人の父とアメリカ人の母を持つ彼が、生前、最も情熱を傾けた創作の一つが広島の原爆慰霊碑だった。しかしノグチのデザインは建設前に突如却下される。ノグチが原爆を落としたアメリカの国籍だったことが理由とされている。新たに公開されたノグチの肉声や関係者の話などをもとに“幻の原爆慰霊碑”に込めた思いに迫り、2つの祖国の狭間(はざま)で生きた芸術家の生涯を描く。[NARR](C)NHK/スパークル