舞台はインドの巨大都市ムンバイ。スラムに住む少年スーラジが厳しい父親の特訓のもと、クリケットのスター選手を目指す。「巨人の星」の名シーンである「大リーグ養成ギプス」や「ちゃぶ台返し」はインド版ではどう描かれたのか?
エピソード1
肉体改造ギプス
大歓声に沸く、クリケットのW杯決勝戦。リードされていたインドは“クリケット界の神様”こと、サミールの一発で大逆転勝利をおさめる。その優勝パレードに現れたサミールに対し、観客から一個のボールが投げ込まれた。その特殊な変化をする“魔送球”を投げたのはなんと一人の少年だった。
エピソード2
父ちゃんの秘密
スーラジ(“星飛雄馬”)は巨大財閥の御曹司、ヴィクラム(“花形満”)から、尊敬する父親の“過去”を暴露される。スーラジの父は、選抜されたインド代表チームを「不名誉な理由で永久追放された」というのだ。スーラジはその真偽を確かめるべく、当時、代表チームの主将だった人物に会って、その真相を聞き出そうとする。
エピソード3
ノックアウト打法
不良クリケットチームを率いる、インド版“花形満”ことヴィクラム。彼はボウラー(投手)の頭を狙い撃ちする「ノックアウト打法」でスーラジの仲間に怪我を負わせる。怒り心頭に発した彼は、父親の許しを得て、ヴィクラムの挑戦を受け入れることにした。そこで、スーラジは「ノックアウト打法」を打ち破るべく、ある秘策を思いつく。
エピソード4
禁じられた試合
「勝てば、賃上げ」「負ければ、無給」。スーラジが働くガソリンスタンドでオーナーが従業員に“給料を掛けた”クリケット試合を持ちかける。受けて立ったスーラジはオーナーチームを負かすため、未経験の従業員仲間を集めてクリケットを教えることに……。
エピソード5
姉ちゃんの幸せ
弟のスーラジをクリケットの有力校に進学させてやりたいと願う、姉・シャンティ、彼女は勤務先のオーナーから結婚を申し込まれる。オーナーは自宅に招待したスーラジに“クリケットの勝負”を提案する。「勝てば、学費を出そう」「負ければ、お姉さんは私の妻になる」……。
エピソード6
親友パップーのシゴき
インド版“伴宙太”こと、パップーは私立の名門高校の理事長の息子だ。彼は父親に頼み込んで、クリケットの才能があるスーラジを入学させることに成功する。サッカー部所属にも関わらず、パップーはスーラジをシゴき続けたが、彼にはある秘めた思いがあった。