ギフテッド

並外れた推理力を持つ自信過剰な天才刑事・天草那月（増田貴久）は、飛び降り自殺と思われた現場で真犯人を言い当てたクールな高校生・四鬼夕也（浮所飛貴）と出会う。夕也は「俺には殺人者が視える」と那月に告げた。そんな夕也に興味を持った那月は、殺された富豪・稲垣剛蔵（六平直政）の葬儀で夕也と再会すると、強引に稲垣剛蔵殺害事件の捜査に協力させてしまう。葬儀の席で夕也は剛蔵の義理の三兄弟に眼をやる。那月も先に三兄弟を疑っていたが、長男の一樹（黒羽麻璃央）、次男の修二（菅生新樹）、三男の拓三（植村颯太）にはそれぞれ完璧なアリバイがあった。那月はその推理力でアリバイを崩せるのか？

天才刑事・天草那月（増田貴久）は殺人者に影が視える高校生・四鬼夕也（浮所飛貴）の家に強引に引っ越し、二人はバディとして事件の捜査をすることに。夕也の家は歴史ある四鬼神流古武術の宗家。その師範とされる四鬼の一人で今は華道家となった林秘影（柏原収史）から招待状が届き、那月と夕也は華道のイベントに出向く。かつては兄のように親しくしていた秘影と再会した夕也が複雑な表情を見せるのを那月は見逃さない。林家華道は250年前に表と裏に分派しており、会場では裏林家家元・林密成（阪田マサノブ）と、表林家前家元の弟・林秘羽我（粟島瑞丸）が、林家統一を巡って口論を始め、不穏な空気が流れていた。そんな中、天才と賞賛され若くして表林家家元を襲名した林秘美子（堀田茜）が、叔父の秘影と壇上で挨拶していると、席でハープティーを飲んだ林密成が突然苦しみだし、列席者の前で即死する。密成の飲んだハーブティーのポットの中にはトリカブトが！それは秘影が自分のフラワーアートに使用していた花である。会場を封鎖して捜査を始める那月。その時夕也は全く意外な人物に影を見ていて…！

天草那月（増田貴久）と四鬼夕也（浮所飛貴）は、女流棋士戦の観戦に向かう。那月は棋士界の女帝と言われる藤堂将子（真飛聖）の熱烈なファンだった。対局する高城歩（佐々木春香）は急速に将子を追い上げる天才若手棋士。二人はこれまで四戦して二勝ずつの五分だった。そんな中、歩に脅迫状が送られてきたことで二人の対局はマスコミの注目度も高くなり、双方のファンは一触即発の状態となっていた。初日は将子優勢のまま翌日に持ち越しとなったが、那月は将子の棋譜に一抹の不審を抱く。その夜、歩の死体が公園で発見され…。

天草那月（増田貴久）の推理力に感服した四鬼夕也（浮所飛貴）は、捜査に協力する代わりに、母殺しの真犯人を見つけて欲しいと頼む。容疑者として追われているのは四鬼神流古武術の師範代・四鬼の一人、金田那由他（窪塚俊介）だが、夕也は那由他に殺人犯の黒い影は視えなかった。そんな中、夕也の同級生で唯一心開く相手だった水泳部の生駒沙耶香（工藤美桜）がプールで死体となって発見される。所轄の警察に朝練中の事故として処理される中、夕也はある男に黒い影を見て、男の鉄壁のアリバイ崩しを那月にお願いするが……？

河川敷で男子高校生の死体が発見される。2カ月前と1週間前にも、同じ高校の男子生徒の死体が、同じ河川敷で発見されていた。天草那月（増田貴久）と竜崎美都（泉里香）は連続殺人と看做して捜査に乗り出すが…。一方、四鬼夕也（浮所飛貴）は林秘影（柏原収史）から、四鬼の一人である弓月兵馬（松井玲奈）は四鬼神流の当主の座を狙っていたと聞かされる。それは夕也の母を殺す動機があるということなのか……？夕也は兵馬に会いに行くがその途中、背後に黒い影を纏った男の気配を感じる。夕也は黒い影の男を追うが、那月に電話をかけた隙に、不意に拳銃を突きつけられて――

天草那月（増田貴久）と四鬼夕也（浮所飛貴）は、母殺しの真相を求め、四鬼神流古武術師範・四鬼の一人である、風鬼・弓月兵馬（松井玲奈）に会いに行く。今は舞台俳優をしている兵馬は稽古中で、20代美女にしか見えないが男と聞いて驚く那月。突然、演出家の加部丈二（坂田聡）と女優の桜沢凛（遠藤久美子）が激しく口論を始める。凛は若手女優・波森優奈（吉柳咲良）が抜擢されたのは加部の愛人だからと苛立っていた。その舞台「カラマーゾフのきょうだい」に出演するキャストが共同生活するゲストハウスに、兵馬から招かれた那月と夕也だが、その夜、加部が密室で何者かに殺され、血塗れのカーディガンを着た凛が立っていた…！