行列の女神~らーめん才遊記~
ラーメン業界をけん引する日本一の職人にして、フードコンサルタント・芹沢達美(鈴木京香)。 ある日、部下の夏川彩(高橋メアリージュン)は、芹沢が手掛けた新作ラーメンを「味がイマイチ」だと評する女性客(黒島結菜)に憤慨する。しかも、その女性が会社の面接にやって来て――。彼女は半年前に初めてラーメンを食べたというド素人にも関わらず、芹沢に向かって「このラーメンをおいしくすることができる」と言い放つ。
芹沢(鈴木京香)は、新入社員・ゆとり(黒島結菜)に夏川(高橋メアリージュン)の仕事を見学するよう指示。ゆとりを快く思わない夏川は嫌悪感を露わにするが社長命令と一蹴する。夏川の依頼人はとんこつラーメン店を営む坂口。3カ月前にオープンしたものの客が入らず、夏川は土地柄に合うカフェ風の店構えに変えようとしていたが…。そんな折、偶然ゆとりの母が明らかになり、「清流企画」一同、騒然とする……。
依頼を勝手に引き受けた汐見ゆとり(黒島結菜)は、味に自信はあるものの客が入らず困っている『つけ麺あんざい』店主・安西のもとへ。だが時を同じく安西の妻も、別のコンサル会社に依頼し、担当の難波倫子(松井玲奈)を連れてくる。同時に依頼された2社によるコンペを行うことになり……。一方『清流房』には橋爪ようこ(高畑淳子)が来店。 ラーメン嫌いなようこのダメ出しに、芹沢達美(鈴木京香)はイラ立ちを隠せない。
ラーメンオタクの須田(前野朋哉)は、芹沢(鈴木京香)から説教をくらう。能力はあるのに上から目線の言動が災いし、依頼人からクレームが入ったのだ。そんな中、須田はゆとり(黒島結菜)を誘いラーメン店へ。こだわりの味を堪能していると、突然「作り方を教えろ」と訴える青年(堀井新太)と店主(芹澤興人)が店で口論を始め、2人は騒動に巻き込まれてしまう。しかもゆとりは、またもや勝手に青年の依頼を引き受けて……。
ラーメン評論家の有栖(石塚英彦)お気に入りの中華食堂が店を畳もうとしていた。高齢となった店主・大平夫妻(螢雪次朗、茅島成美)に後継者がいないのが理由だ。店を失いたくない有栖は夫妻を説得し、「清流企画」に後継者探しを依頼。芹沢(鈴木京香)は社員全員が己の人脈で候補者を探し出し、能力を見て1人を選ぶコンペを提案する。新人のゆとり(黒島結菜)も参加を命じられるが、何の人脈もなく苦戦を強いられることに…。
初めて店の手伝いが出来ることになり、浮かれているゆとり(黒島結菜)。一方、白坂(小関裕太)は担当する店の新メニュー開発でトラブルが。流行に乗ろうとする白坂に、クライアントが納得いっていないようだ。そんな中、業界最大手チェーン店を経営する蒲生が、芹沢(鈴木京香)に新メニューの開発を依頼。ただし、2社で争うコンペ形式で、相手はあの「味惑コーポレーション」難波倫子(松井玲奈)だという……。