オーストラリアの東海岸沖に連なるグレート・バリア・リーフの魅力を伝える。2000キロ以上にわたる巨大なサンゴ礁は、潮の満ち引きや昼と夜とのサイクルによって刻々と姿を変える。干潮になれば海はサンゴに隔てられた水たまりとなり、歩くことができるサメ、エポーレットシャークが狩りを行う。夜になればサンゴは蛍光色に輝きだし、縄張り争いを始める。その周りにはさまざまな夜行性の動物も現れ、驚きの世界が展開される。
グレート・バリア・リーフの水中世界のうち、サンゴ礁は7%に過ぎない。残りの93%には様々な環境が広がっている。ラグーン (内海) の海底にはソフトコーラルのオアシスや水中の草原、河口にはマングローブと、ユニークな環境が点在。ほかにも600もの島や沈没船などがラグーンに影響を与え、様々な生き物に食糧とすみかを与えている。また陸上の熱帯雨林も水量を調節し、水を浄化することでラグーンを支えている。
グレート・バリア・リーフはさまざまな形で世界と結びついている。ここには世界各地からウミガメ、クジラ、サメなど、あらゆる生き物が集まってくる。例えばサンゴのかけらでできたレイン島は、野生動物が密集する島として知られており、無数の海鳥が繁殖のために訪れている。またこの島はアオウミガメの世界最大のの繁殖地でもある。番組では過去最高、26,000頭ものウミガメが産卵にやってきたある一夜の様子を紹介する。
Karl Stefanovic
司会
Monty Halls
James Brickell
監督
ニール・ナイチンゲイル
プロデューサー
脚本