ゴムボート上でぐったりとしている高村一平(草刈正雄)｡ロサンゼルスのビーチで遭難してはや4ヶ月が経とうとしていた｡ そんな高村の前に､ウエットスーツ姿の銭形海(大政絢)が現れる｡日本についたことを知って喜ぶ高村｡だがその矢先に､ある海岸で男の変死体が発見されたという連絡が入る｡現場に急行した高村は､ようやく彼女が刑事だということを認識するのだった｡ 遺体は2年連続国際素もぐり大会で優勝している､息次梨雄｡明日行われる大会で世界記録を期待されていた素もぐりキングだった｡死亡推定時刻から推測した高村は自殺だと判断｡ 第一発見者の魚住麗子(宝積有香)ら3人も辺りには息次の足跡しかなかったと証言している｡_しかし､海は海を向いて自殺したなら頭が海のほうに向いているはずだと反論｡さらに､息次の右腕の肘の内側に､何かに刺されたような赤い腫れを見つける｡ これはウラリヒトデに刺された跡で､刺されれば肘を曲げることはできないらしい｡この状況では右手で銃を撃てないと判断した海は､殺人だと判断し､早速､目撃者の3人に詳しい事情を聞き始める｡

海岸のレストランで死体が発見されたとの通報があり､現場に向かった海(大政絢)｡先に到着していた高村(草刈正雄)から何も起きていないことを聞かされ､念のため現場を調査するが､レストランオーナー貝塚､店員の船山､キッチン担当の由利子にも心当たりがないようだ｡ そんな中､海に浮かんでいたボートが炎上｡店員の沖村の焼死体が見つかった｡ 全身にガソリンを撒いて火をつけたようだが､後頭部を強く打ったような傷が残っていた｡早速､海が事情を聞き始めると･･･｡

砂浜で男の変死体が発見される｡現場には祭壇があり､周りの砂だけ金色に染められている｡祭壇の中央で倒れていたのは､健康食品で名をはせた亀山良夫で､ミイラ化寸前の遺体だった｡それもそのはず､体内に血は一滴も残っておらず､高村(草刈正雄)がアメリカで担当した血が全てなくなった家畜が次々と発見された事件､キャトルミューティレーションと似た状況だった･･･｡

海岸でヨーク女学院3年生､海音寺エリカの溺死体が発見される｡エリカは友人の磯山今日子､小島奈緒美､波野順子と自分の別荘に滞在していたようだ｡ 銭形海(大政絢)は､遊泳中に溺れたのではないかと推測されるエリカの爪に"ナイロン繊維の黒い汚れ"を発見する｡その汚れが気になり､早速､死体を発見した友人たちにアリバイを確認する｡エリカの死亡推定時刻では､奈緒美は部屋で休み､順子は散歩､今日子は車で買い物に出ていたらしい｡ さらに聞くと､小学部から仲のいい今日香から､エリカは水泳が得意だったという供述を得る｡水泳が得意なエリカがなぜ溺死したのか? そんな中､柴田(大堀こういち)から解剖結果の知らせが入る｡ 肺から大量の海水が検出されたが､熱射病の兆候もみられるという｡溺死したはずの被害者に何が? 不審に思った海は､再度3人に話を聞くことに･･･｡

謎の生物が生息しているという下北沢湖でペンション従業員､磯川の変死体が発見され､海(大政絢)と高村(草刈正雄)は現場に急行する｡死因は頭蓋骨骨折で､殺された後､湖に捨てられたという｡ ペンションのオーナー･蟹江､従業員の浪子に話しを聞くが事件解決の糸口はつかめない｡そんな中､湖のほとりでカメラマンの浜崎と出会う｡最近､恐竜のような姿を撮ったという話題のカメラマンだった｡その写真を撮ったのは磯川が死んだ日と同じだったため､当日の様子を聞いた海は､彼の証言に不審な点があることに気づく｡ 何か隠しているとにらんだ海が真相に迫ろうとした翌朝､今度は浜崎の死体が湖のほとりで発見され･･･｡