新宿駅。雑踏。様々な人々が行き交ってゆく。並んでいるコインロッカー。ひとりの女子高校生がいる。小さなショルダーを抱えた制服姿の未来 (小嶋陽菜)。ひょんなことから未来は、管理会社の事務所で哲也の留守番をすることに。そこに梅原 (本村健太郎) がやってくる。

美人でスタイル抜群の競泳選手･浅見稀和 (杉本有美) は「プールサイドの妖精･浅見ちゃん」の愛称で親しまれるアイドル級の人気選手。ある日、いつものように未来 (小嶋陽菜) が勝手に回収してきた期限切れのロッカーの荷物からビニール袋に入ったビキニが出てきた。それを見てニヤける哲也 (マギー) だが、そこに荷物を引き取りにきた女性が現われる。

哲也 (マギー) がパチンコ屋の前で誘惑と闘っているその時、ある美人･貴美子 (佐藤寛子) が店内に入っていく。哲也がパチンコ屋でいつも遭遇する謎めいた美女だ。一方、コインロッカーでは未来 (小嶋陽菜) が荷物の回収をしていた。56番のロッカーが目に止まり、手が止まる。

コインロッカーベイビー。実は、未来 (小嶋陽菜) はコインロッカーに捨てられた赤ん坊だったのだ。未来はそれを知ってしまったことと、隠し続けていた育ての親への憤りで家出したのだった。どうしてもそのコインロッカーが見てみたい。そうして辿り着いたのが哲也 (マギー) の管理するコインロッカーの「56番」だったのだ。