ザ･ローマ 帝国の興亡

紀元64年。ローマで起こった大火は市内のほとんどを焼き尽くした。皇帝ネロは市民のため帝国史上最大の計画を立てるが、莫大な費用のために国庫は底をつき、遂に神殿に納められた財宝にも手をつけはじめる。

名将であると共に影響力のある政治家でもあったシーザー。500年間続いた共和制の国ローマを、帝国に変えた男ともいえる。ローマ改革と、盟友ポンペイウスとの決戦を余儀なくされた英雄、シーザーの戦いの日々を描く。

紀元前146年。カルタゴとの戦いで英雄となったグラックス。地中海世界の覇者となった彼だったが、凱旋した際、兵士たちが帰国しても帰る家がないことに衝撃を受ける。ひとりの男が、失望と波乱に満ちた帝国に激震をもたらす!

紀元66年。ユダヤ属州で民衆が蜂起、史上最大の反乱となった｡ローマはその鎮圧のため、将軍ウェスパシアヌスとその子ティトゥスを派遣。父と息子が一族の名誉を懸けて戦う。帝国最強の一時代を築き、ローマ史に名を残した親子の物語を再現する。

東西ふたりずつ、4人の皇帝によって分断･統治されていた紀元312年。当時のローマは、存亡の危機に直面していた。コンスタンティンはローマを占拠していたマクセンティウスに戦いを挑むため進軍。1人の男が帝国を統一する。

紀元410年。フン族の来襲によって黒海周辺の領土を追われた西ゴート族。彼らは新天地を求め、ローマ皇帝ホノリウスへ助けを求めた。しかしローマはそれを拒否する。正義を求め続けた西ゴート族の長。欲と裏切りに翻弄された古代都市の奇妙な運命。果たしてその真相とは!?