高築智行(濱田岳)はひょんなことから、三舟忍(西島秀俊)がシェフを務めるレストラン『ビストロ・パ・マル』のギャルソンになるが、働き始めて早々、迷惑な客が次々と来店し困惑する。例えば、好き嫌いが激しく何かと注文をつけてくる粕屋孝一、恋人らしき川出恵子と口論した挙句デザートにダメ出しする鶴岡正…そんな彼らの背後にある真実を、三舟はお節介と洞察力で解き明かしていく。
常連客・御木本遥(浅野千鶴)から予約の連絡が。メインは“ガチョウのコンフィのカスレ”希望だという。同席する人気エッセイスト・寺門小雪(松本若菜)のリクエストらしいが、なぜガチョウなのか…?また原杏子(山下リオ)と大島圭一(西尾友樹)が来店したある夜。食事中に大島がプロポーズした。無事成功するがその後思わぬトラブルが――。そんな小雪と大島の苦悩に何かを感じた三舟忍(西島秀俊)は、またもお節介を焼く。
『パ・マル』でブイヤベースを注文した新城鈴加 (映美くらら) は、その日をきっかけにたびたび来店するように。頼むのはいつでもブイヤベースだ。だがそれは三舟忍 (西島秀俊) を巻き込んだ事件の始まりだった――。そんな中、三舟は志村洋二 (神尾佑) に、店の3周年記念を盛り上げるため、シャンソン歌手である妻・麻美 (シルビア・グラブ) にライブをして欲しいと依頼する。しかし志村は恥ずかしいと拒否。口論となってしまう。
偶然にも三舟忍 (西島秀俊) の知り合い2人が来店。1人はフランスから帰国後に働いた店の見習いだった南野。近くにオーナーシェフとして店を出したといい三舟は祝福するが、南野の本心は…。もう1人はリヨン時代に同じ店で修行していた羽田野鈴子。今は経営にまわっていて、食事相手も羽田野の店のパティシエ岸部彩香だ。ソムリエの金子は料理人とは思えぬ岸部の雰囲気に違和感を覚える。
金子ゆき (石井杏奈) が恋人の転勤を理由に辞めてしまう。三舟忍 (西島秀俊) が引き留めなかったことを知った高築智行 (濱田岳) は怒りを露わにする。そんな金子を欠いた『パ・マル』に元常連の館野が来店。再婚するという。また2日連続来店した脇田は妻の由美子が家出して落ち込んでいた。新たに家庭を築く者、音信不通の妻に悩む者――三舟は2組の家族に極上の料理で救いの手を差し伸べる。
常連客の西田が婚約者と現れる。お相手の串本法子は小劇団の人気俳優だ。幸せな時を過ごすが、そんな2人に不穏な影が忍び寄る――。店には三舟忍 (西島秀俊) がフランスで知り合った川本淳吾の姿も。そして思い出話と共に、三舟が作るヴァン・ショーの誕生秘話が明かされる。そんな中、三舟は高築智行 (濱田岳) の不審な行動に気づく。真夜中の店に忍び込む様子が防犯カメラに映っていて…。
西島秀俊
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石井杏奈
金子ゆき
佐藤寛太
小倉大輔