平成のド田舎の学生・三島フトシは同級生からイジメられていた。理由は三島が“ホモっぽい”から。実際に男性が好きな三島は抵抗もせず、隠れてする女装だけが心の拠り所だった。ある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃する。彼は三島の使った口紅を、自らの唇に塗ろうとしていて…。この世界のどこかで“本当の自分”でいられる場所を求めた少年達の、今、一番伝えたい青春ストーリー。
エピソード1
第1話
閉鎖的な平成のド田舎に暮らす男子学生・三島フトシ (荒木飛羽) は、クラスで浮いている存在。“髪が長い”という理由から、同級生にイジメを受けているものの一切抵抗しない。そんな三島の心のよりどころは、隠れて母親の口紅を塗ったり、長い髪をウエーブさせたり、“カワイイ自分”になることだった。ところが、丹精込めて伸ばした長い髪をイジメグループにハサミで切られてしまう。ショックを受けて帰宅するも、鏡に映った自分を見て衝撃を受ける。「すごい…かわいい…」。
エピソード2
第2話
男たちに無理やり車に連れ込まれそうになった三島 (荒木飛羽) を助けてくれたのは、イジメグループのリーダー・桐野マコト (曽野舜太)。素直に礼を伝えるも、三島が口紅をつけていることに対し、桐野は激昂する。その後、学校の屋上にいると、以前なくした母親の口紅を桐野が持っていることを目撃。さらに、自らの唇に塗ろうとしていて…。「あ、間接キッス? 桐野って本当は俺のことが…」桐野の思わぬ“本性”が明らかに。
エピソード3
第3話
桐野 (曽野舜太) の本性を知った三島 (荒木飛羽)。恋バナしたり、メイク用品を試してみたり…屋上でコッソリ会合することが日課になっていた。そこで、桐野が女性と付き合い、最後までした経験があることを知る。そんな中、学年一カワイイ、クラスメイトの藤井凛花 (片田陽依) から放課後呼び出された三島。付き合ってほしいと告白される。逡巡するも桐野の話を思い出し…。「世界がガラリと…」初の異性とのお付き合いで、三島の世界は変わるのか。
エピソード4
第4話
藤井 (片田陽依) と最後までできなかった三島 (荒木飛羽) は自身のアイデンティティへ悩みを深めていた。そんな三島を慰める桐野 (曽野舜太) との屋上会合は続く。「いつか堂々と、『自分はこういう人間だ』って言える日が来るといいなって」三島の思いを尻目に、田舎町の主婦たちの間では容姿に対する話題で持ちきりに。一方、桐野が本性を隠している理由、三島を気に掛ける社会科教諭・柳田 (阿部顕嵐) の過去が明らかになっていく…。
エピソード5
第5話
三島 (荒木飛羽) への罰ゲームで、ついに本性を現した社会科教諭の柳田 (阿部顕嵐)。やたらちょっかいを出していた夢野太郎 (藤本洸大) も様子のおかしい三島を不器用ながら気に掛ける。一方、屋上で秘密の会合を続ける桐野 (曽野舜太) は、疑念を抱いていた柳田の本性が確信へと変わった様子。慰めの言葉とともに忠告する桐野だが、さらなる柳田の魔の手が三島へと迫り来る―。「うそ! …」柳田は三島へ一体何を、そして三島の危機に桐野と夢野は間に合うのか。
エピソード6
第6話
柳田 (阿部顕嵐) に襲われた三島 (荒木飛羽) を気に掛ける夢野 (藤本洸大) は、放課後部活を休んで毎日のように三島へ付き添うように。そんな2人を微笑ましく思っている桐野 (曽野舜太) だが、自分たちと夢野のアイデンティティの違いを感じていた。夢野の明らかな態度の変化を不思議に思う三島は、素直に問いを投げかけてみる…。「夢野はさぁ…俺の事、嫌いじゃなかったの?」するとこれまで秘めてきた夢野の三島に対する本当の気持ちが明かされる。
荒木飛羽
曽野舜太
藤本洸大
黒沢あすか
酒井 若菜
阿部顕嵐
菊池貞和
丸山博雄