小野沢里花は老舗（しにせ）出版社の文芸編集者。本が好きで仕事熱心ですが、なぜか男運が悪く、ここ数日もトレンチコート姿の怪しい中年男に付きまとわれています。ストーカーのようなその男、実は１０年後からタイムスリップしてきた未来の夫・円山博でした。二人の結婚生活が破綻し、過去の自分と里花の結婚を阻止しようと現れたのですが…。未来から来た博の画策もむなしく、里花は現在の３０歳の博と運命的に出会います。[FICT](C)NHK
３０歳の博とのデートで恋心が芽生えた里花。担当する若手恋愛小説家・日高の作品も順調に仕上がり、博との次のデートが楽しみです。しかし、相変わらず付きまとう怪しい中年男に「あの男は君の運命の男じゃない」と言われ、里花は激怒します。すると、その男はサングラスをはずし、「１０年後から来た君の夫の博だ。将来、二人の結婚生活は破綻する」と衝撃的な事実を告げます。正体を明かした中年男の顔は博とうり二つでした。[FICT](C)NHK
３０歳の博と恋人どうしになった里花。４０歳の博には破綻した未来の結婚生活の話を聞かされ、混乱した里花は上司の比沙子に相談します。そんなある日、里花は３０歳の博に連れられ、博の恩師・三田村教授の研究室を訪ねます。すべてを知る教授は博に「今の気持ちを忘れるな」と語ります。しかし、未来の里花は博との離婚届を用意していました。一方、現在の里花にひそかに思いを寄せる作家・日高の講演会に、４０歳の博が現れ…。[FICT](C)NHK
３０歳の博の誘いで、「宇宙エレベーター競技会」に参加した里花。３００メートルの高さまで自作のクライマーを揚げる競技で、博たちの作ったクライマーは見事にゴールします。しかし、その会場にまたしても４０歳の博が現れ、里花は決着をつけるべく、改めて二人で会う約束をします。一方、担当する作家・日高が権威ある芥山賞にノミネートされますが、選考委員の作家・濱田（はまだ）は日高の作品を一切認めていませんでした。[FICT](C)NHK
３０歳の博に「別の男と浮気している」と誤解されてしまった里花。相手は未来の博で、しかも互いの存在にかかわる問題が生じるため、事実を打ち明けられません。再度デートの約束をした日、担当する作家・濱田（はまだ）の執筆が佳境を迎えます。何とか濱田家を抜け出して３０歳の博に会いに行った里花ですが、博はかたくなで「もう終わりにしよう」と言うばかり。里花は未来の博との秘密を明かせず、二人の恋は…。[FICT](C)NHK
３０歳の博と仲直りし、愛を確かめ合った里花。しかし、４０歳の博が未来へ戻る日が迫っていました。芥山賞の受賞を逃し、里花への告白を撤回した作家・日高。４０歳の博への微妙な思いを抱える比沙子。未来へ戻る博と抱擁を交わす三田村教授。４０歳の博は里花に、「結局、もう一度、君に恋するために未来から来たんだ」と告げて去ります。思いが交錯するなか、里花は未来の二人の運命を変えようと、ある行動を起こすのですが…。[FICT](C)NHK
