バイバイ、半地下の私

半地下の部屋で暮らすダウン。友人ギョンヘに頼まれ捜し物をしている途中封筒に入ったお金を見つける。そんなダウンは長い浪人生活を終え、ようやく公務員試験に合格するも勤務先の市庁まで往復4時間。ギョンヘからは引っ越しを勧められるが・・・。

帰りのバスの中で新しい部屋の配置を考えるダウン。ふと半地下の部屋を契約した当時を思い出す。居眠りから目覚めると外は激しい雨。近所に住む別れた元彼ヒョンジュンからおせっかいなメッセージが届き、ダウンは引っ越しすることを知らせるが…。

次の入居者を見つけるため、部屋探しのサイトに半地下の部屋をアップしたダウン。ヒョンジュンと過ごした思い出が頭をよぎる。そんなある日、部屋を見学したいという連絡をもらいダウンは片づけをして待つが、なかなか現れず眠り込んでしまうが・・・。

部屋に戻ったダウンは部屋の前で人影を見かけ警察を呼ぶが、それは以前部屋を見に来た怪しい男ではなく馴染みのコンビニの店員ヨンヒだった。ヨンヒの携帯に自分の写真があり驚くが、大家がやって来てヨンヒがダウンの部屋の前の住人だと分かり・・・。

実家の父の元を訪ねたダウン。亡くなった母の認知症状が進み高いタンスの上に大切な物を置いていたことを聞く。さらに、ダウンが初出勤の日に新しい靴をはかせたいとお金を置いていたことも聞き、自分の部屋で見つけた封筒のお金の謎が解けるが…。

ダウンは母の眠る納骨堂にお参りをし新しく買った靴を見せる。そして、もう電話はしないと母へ別れを告げる。コンビニのヨンヒにも会いに行き感謝の気持ちとともに別れの挨拶をする。引っ越しの日、トラックに乗り込んだダウンの目から涙があふれ・・・。