商社勤めのサラリーマン・一宮信吾がうたた寝から目覚めると、見知らぬ世界でバウマイスター家という貴族の息子・ヴェンデリン(ヴェル)という名の5歳児になっていた。戸惑いつつも、一先ず貴族の息子であれば食べるに困らないと安心するが、実は僻地の貧乏貴族の八男である事実を知り――。
ヴェルは「魔の森」でアルフレッドという魔法使いに出会う。ひとりぼっちで過ごす事の多かったヴェルは、真摯に魔法を教えてくれるアルフレッドに次第に心を開いていく。そんな中、魔の森で「語り死人」と呼ばれるアンデッドが目撃されたという噂を耳にしたヴェルは、急ぎアルフレッドの元に向かう。
12才となったヴェルは冒険者予備校に入学するが、唯一の魔法特待生であったことで一目置かれ過ぎてぼっち状態に。一方ヴェルと同じパーティーになるべく、お互い手を組むことにしたエルヴィン、イーナ、ルイーゼの3人は、ヴェルに認めてもらおうと大物モンスターのいる狩場へ足を踏み入れるが……。
五男・エーリッヒの結婚式に出席するため、魔導飛行船で王都へ向かうヴェル一行。しかし道中まさかの古代竜のアンデッドに遭遇する。アルフレッドの師・ブランタークのアシストを受け、辛くも勝利したヴェルは、到着した王都で「竜殺しの英雄」として称えられ、国王から準男爵の爵位を授かる事になる。
聖教会に訪れたヴェルは、ホーエンハイム枢機卿から孫娘であるエリーゼを紹介される。枢機卿の巧みな話術によりエリーゼと婚約することになったヴェルは、政略結婚が当たり前の貴族の価値観に戸惑う。「ホーエンハイム家の聖女」と呼ばれるエリーゼに対して悪い気持ちはしないヴェルではあったが……。
婚約者のことをもっと知るべくヴェルの元を訪れたエリーゼ。しかしヴェルは王宮に呼び出され不在だった。その頃ヴェルは、国王より老地竜・グレードグランド討伐および魔物殲滅の命を受け、ブランターク、王宮筆頭魔導師のアームストロングと共に、慌ただしく討伐へと向かっていた。
緑川光
声の出演
西明日香
三村ゆうな
小松未可子
下野紘