子供の頃に両親を亡くし姉に育てられた瀬川祐太は、大学入学を機に、一人暮らしを始めていた。彼は路上観察研究会、略して「ロ研」の新歓に参加し、二年生の織田莱香らと知り合う。少し変なところはあるものの、文武両道、眉目秀麗な莱香に惹かれた祐太は、ロ研に入部しようと決心する。そんな時、姉の祐理から遊びにくるように連絡が入るのだが…。
うっかり着替え中の空と遭遇してしまった祐太は、さっそく流れる気まずい空気に頭を悩ませる。それでも、ひなとテレビゲームをしたり、美羽の用意してくれた昼食を一緒に食べたりするうちに、空と打ち解けるようになっていく。やがて夕方になり、姉夫婦が帰宅。三人の父親にして、姉の祐理の夫である信吾を苦手としていた祐太だが、家族思いの姿に認識を改めるのだった。そんな中、姉からさらなるお願いが飛び出す。
三人一緒にいたいと必死に訴える空と美羽の姿に胸を打たれた祐太は、自分が三姉妹を引き取ると宣言。親族の了解を得ないまま半ば強引に彼女たちを連れ出し、自分のアパートに連れて帰ろうとする。道中、昼食をとろうと入ったカラオケ店で仁村と遭遇。なぜ子供を連れているのか問いつめられているところに、父方の伯母から電話がかかってくる。
一夜明け、六畳一間のアパートで三姉妹との共同生活が本格的に始まった。姉妹が入った後は一時間トイレ使用禁止、姉妹の前で着替えてはいけないなど早速ルールが作られ、たじたじの祐太だったが、「行ってらっしゃい」と見送ってくれる存在ができたことに、じんわりと喜びをかみしめるのだった。一方、留守番をする空と美羽とひなは、部屋が可愛くない、ときめきが足りないとリフォームに取りかかる。
共同生活が始まって数日、相変わらずドタバタの日々が続いていた。そんなある日、充電したまま置いて行ってしまった祐太の携帯電話に、繰り返し連絡が入る。ひなが誤って操作してしまい仕方なく美羽が電話に出ると、相手はロ研の会長・佐古俊太郎で、日払いのいいバイトを紹介するというものだった。早く知らせようと、空が祐太のバイト先であるファミレスまで届けることになるのだが…。
三姉妹から家に取りに戻りたいものがあるといわれ、一緒に池袋の小鳥遊家へ行くことになった祐太。ところが美羽が同級生の男子たちに誘われ、空も合唱部の部長に声をかけられたために、祐太はひなと2人で小鳥遊家へ向かう。窓を開けて空気の入れ換えをしていると、美羽と空も遅れて小鳥遊家に到着。三姉妹が揃ったところで祐太は荷物をまとめる手伝いを申し出るが、なぜか頑なに拒否されてしまう。
氷上恭子
声の出演
間島淳司
羽多野渉
井口裕香
飛田展男