パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM

先天性の四肢奇形。2004年アテネ大会をテレビで見たのをきっかけに本格的に競泳を開始し、一気にその才能を開花させる。北京&ロンドン大会で既に15枚のメダル (うち10枚が金) を獲得、その圧巻のパフォーマンスは群を抜き、まさにパラリンピックを代表するスーパースター。まさにキャリア絶頂にいる「競泳界の金メダルコレクター」の家族との日常からハードなトレーニング、そして母国開催となったリオ大会で輝きを放つまでを追う。(2016年)

二分脊椎症の状態で旧ソ連に生まれる。児童養護施設に預けられ、車いすも与えられない環境で育つが、6歳のとき、あるアメリカ人女性と出会ったことで人生は一変。「I Can Do It」をモットーに、車いす陸上で無敵の強さを発揮するようになり、今や100mからマラソンまであらゆる種目を制する鉄人となった。リオ大会を前に既に11枚のパラリンピックメダルを持った彼女は、ブラジルの地で前人未到の7種目連覇に挑んだ。(2016年)

旧ユーゴスラビアに生まれ、ボスニア紛争中に地雷を踏み12歳で左足かかとを失う。治療後、シッティングバレーと出会い、20歳でボスニア･ヘルツェゴビナ代表入り。2012年ロンドン大会では、チームのエースとして激動の祖国に唯一の金メダルをささげた。最大のライバル、イランら強豪の中で、リオ大会では悲願の連覇に挑んだ。フルタイムで仕事をしながらのトレーニング、家族との時間など、世界で最も“危険”なスパイカーに完全密着した。(2016年)

1991年生まれ。3歳のとき、腫瘍により右足膝上を切断後すぐ水泳を始める。12歳で本格的に競泳を開始し、2006年に国際試合デビュー。パラリンピックでは北京、ロンドン、リオ大会に出場した、爽やかさと知性を併せ持つ競泳大国オーストラリアを代表するスイマー。水泳と向き合う姿勢における苦悩や、キャリアを脅かす深刻なケガなど、エリー･コールの激動の人生に迫る。魅力あふれる彼女の言葉にぜひ耳を傾けてほしい。(2016年)

本名リカルド･アウヴェス。サッカー選手に憧れていた少年は、6歳のときに網膜剥離を発症し、8歳で失明してしまう。ブラインドサッカーと出会うと、その才能を一気に開花させる。2004年アテネパラリンピックから正式種目となったブラインドサッカーは、その後常にブラジルが金メダルを獲得してきた。サッカー王国「盲目の10番&キャプテン」は、2016年9月、満身創痍で母国開催となる運命のリオ大会へと挑んだ。(2016年)