ハン・ムガンは死体も見られないほど臆病で、仲間の足を引っ張ってばかりいる若手刑事。ある日ムガンは、バーガーショプでサングラスをかけたまま接客する店員カン・ハラムに出会う。ハラムは客として来ていた元恋人を強引に引き止めようとするが、男は言うことを聞かず店の前で交通事故に遭って死んでしまう。ハラムは飛行機事故も予言するが、人の死が見えるという彼女の訴えを誰も相手にしない中、ムガンだけはその言葉が気になっていた。
人質の身になり銃弾に倒れ、死亡宣告を受けたはずのムガンが生き返った。ハラムはムガンが初恋相手のジュン兄ちゃんだったと知り喜びつつも、自身の能力のせいでムガンの運命を変えてしまったことに心を痛める。しかし当のムガンは過去の記憶を一切無くしていた。さえない刑事の影はなく、横柄な態度で周囲の者に悪態をつき、先輩刑事にも無礼な態度をとるムガン。さらには、瞬間移動ができる特殊能力まで備わっていた。
ムガンの体にはエリート死神No.444が宿っていた。死んだ人間の体に入り込み人間界に潜伏する死神スドンを捜すため、No.444はムガンの体に入ったのだった。別人のようなムガンの言動に周囲は戸惑うが、ムガンは鋭い観察眼で事件を読み解いていく。ある日、スドンを捜すためスドンの妹が通う高校へ行ったムガンは、ハラムと鉢合わせる。2人が覗き込む教室の中には、体の背後ではなく、体内に死の影を漂わせる学生がいた。
ハラムが持つ死の影を見られる能力を利用して、ムガンはスドンを捕まえることを目論む。生前のムガンが言っていたように、ハラムの能力で人命を救おうと持ちかけるが、ハラムはムガンを危険な目に遭わせたことや、二転三転するムガンの態度にすっかり混乱していた。その頃、人質事件でムガンを撃った隊員が自殺を図る。入院先の病院で対面したムガンは、隊員から実は誤射などではなく計画的な犯行であったことを聞かされる。
ハラムは立ち寄った店の片隅で無銭飲食をしていた少年ゴニョンに死の影を見る。少年を助けようとムガンに協力を求めるが、少年の影がスドンのものではないと分かると、ムガンは急に冷淡な態度に。それでもハラムはゴニョンを救いたい思いから、1人で少年宅の付近で張り込みをしていると、そこに小学校の担任が、ゴニョンを迎えにやってくる。心配そうにゴニョンの様子をうかがう担任だったが、この教師には思いがけない過去があった。
ムガンの体に入った死神No.444は、夢の中でムガンの過去を見るようになる。死神No.007から、ムガンの脳に残っている記憶だと聞かされ、さらには死神の能力まで弱まっている可能性を指摘される。そんなムガンは、スドンの妹の会話から、レオからのいじめによってスドンが自殺したことを知る。スドンの人間界潜伏の目的がレオへの復讐だと気付いたムガンは、レオの大ファンであるハラムと共にレオの周辺を張り込むことにした。
ソン・スンホン
Han Moo-gang
コ・アラ
Kang Ha-ram
キム・ドンジュン
Oh Man-soo
キム・ウォネ
Na Kwang-gyeon
チョン・ソギョン
Bong Man-sik